傘を撃つフィクションのジャケット写真

歌詞

開花

白波海音

暗くもなく狭くもないこの部屋で

僕と君は言葉だけを交わす

等間隔で静かに呼吸を続ける秒針は冷静に世界を描いている

「或いはきっとね、君になりたくて…!」

寂しく流された視線に口を閉ざした

「退屈な日常を貴方は幸せだと感じている?」

虚しく声は部屋に溶けて

君は黙って僕を刺した

「痛みすら息をしている証だ」

声にしたくて書き殴った憂いや、呪いとか、愛は

動けない花瓶の中で花開く

日の目を避けたつもりなんてものもなく

花開いたのがこの部屋の中だっただけ

もう僕はただ美しく在りたいと願い

誰彼の目にも触れず散りゆくのか

「愛、それだけでどうにかなるほどもう貴方はちっぽけではなく

それだけでどうにかなるほどまだ貴方は許されてはいない。

嫉妬、焦燥、諦念、愛情。

あらゆる情念がまたあなたを執拗に篭絡しようとするだろう。

それでも私を目を合わせ続け

向き合おうと藻掻き続けるなら

いつか貴方はまた壊れてしまうかもしれない。

狂い始める自律神経。

浅い眠り。浅い呼吸。

精神に鉋(かんな)を掛ける覚悟はまだあるだろうか。」

ずっと君の声が乱反射してる

「僕の願いさえ君の背中に託して…」

「答えは見つかった?」

  • 作詞

    白波海音

  • 作曲

    白波海音

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