忘れものは、夏でした。のジャケット写真

歌詞

虹色標本

ユウ Yuu

風がほどいたリボンを

追いかけて走る午後

名前もない気持ちが

空の隅で揺れていた

昨日までの私を

ガラス瓶に閉じ込めて

窓辺で踊る光を

ぼんやり眺めていた

羽根のない鳥みたいに

空ばかり見上げながら

行き先も決めないまま

風に名前をつけた

きっと世界は

思うより広くて

泣きそうな色も

未来へ続いてる

ねえ

飛べなくたっていいよ

落ちながら覚えるから

ねえ

間違った昨日も

私の色になっていく

笑って

泣いて

滲んだ景色のまま

それでも

明日の空へ

机の奥に隠した

虹色標本のページ

綺麗なものばかりじゃ

なかったこと知ってる

消えそうな憧れも

少しだけ苦い恋も

全部連れていくから

もう隠したりしない

遠回りでも

ここまで来れたから

不揃いな羽根も

私らしく光る

ねえ

飛べなくたっていいよ

風向きは変わるから

ねえ

迷った足跡も

明日へ続いているから

笑って

泣いて

滲んだ景色のまま

それでも

明日の空へ

青や黄色や赤や透明

混ざり合って私になる

失くしたものも

拾った夢も

全部抱きしめて

ねえ

飛べなくたっていいよ

落ちながら覚えるから

ねえ

間違った昨日も

私の色になっていく

笑って

泣いて

滲んだ世界のまま

それでも

私は行くよ

まだ見ぬ空へ

風がほどいたリボンを

今度は手放してみる

小さな羽音ひとつ

未来へ溶けていった

  • 作詞者

    ytsgax

  • 作曲者

    ytsgax

  • プロデューサー

    ytsgax

  • ギター

    ユウ Yuu

  • ボーカル

    ユウ Yuu

忘れものは、夏でした。のジャケット写真

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忘れものは、夏でした。

夏は、いつも気づかないうちに終わってしまう。

神社へ続く石段、朝顔市の賑わい、風鈴の音、夕暮れの川、祭りの灯り、夜空を彩る花火。そして、帰り道に気づいた、片方だけになったイヤホン。

このアルバムに収めた10曲は、そんな何気ない夏の景色を一つひとつ拾い集めた、小さな記憶のアルバムです。

嬉しかった日も、少し寂しかった日も、笑い合った時間も、言葉にできなかった想いも、時間は止まることなく過ぎていきます。それでも、心のどこかには、あの日の風や匂い、音が静かに残り続けています。

『忘れものは、夏でした。』は、失くしたものを探す物語ではありません。

大人になってから気づく、「本当に置き忘れてきたもの」を、そっと思い出すためのアルバムです。

あなたの心の中にも、忘れられない夏が、いつまでも優しく鳴り続けますように。

アーティスト情報

  • ユウ Yuu

    **Yuu(ユウ)**は、路上ライブから活動を始めたシンガーソングライター。 アコースティックギターを軸に、日常の風景や社会との距離感を、 感情を煽りすぎない誠実な言葉で描く。 派手な主張や断定を避け、 「誰のせいでもない違和感」や 「考えながら生きること」をテーマにした楽曲が特徴。 怒りや答えを提示するのではなく、 立ち止まり、迷い、それでも選び続ける姿勢を音楽に刻んでいる。 その歌は、路上で鳴らしていた頃の距離感を保ちながら、 聴く人それぞれの生活にそっと入り込む。 Yuuにとって音楽は、正しさを証明するためのものではなく、 今日を自分の足で生きていくための声である。

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