

朝早すぎる電話の向こう
震えた声で聞いた「別れるわ」
何を言えばいいか分からなくて
ただ「そっか」って空を見てた
覚えてるよ あの頃のふたり
何にもなくても笑ってたよな
「今日はどっちがガソリン出す?」って
小銭集めて走った夜
あの日のふたりを知ってるから
何も言えなくなるんだよ
戻れなんて言えないけれど
幸せだったことまで消さないで
「俺あの子に告白しようと思う」
照れながら話してたお前
うまくいけばいいなって
同じ曲を何度も聴いてた
金なんて全然なかったのに
暇だからどっか行こうって
行き先も決めないままで
夜の街をただ走ってた
俺にも彼女がいた頃は
四人でくだらない話して
まさか二十年後の今日を
誰が想像できただろう
小さな部屋から始まって
いつしか大きな家を買って
娘たちの声が増えていって
家族になっていくのを見てた
大切な命との別れも
嬉しかった日も辛かった日も
全部そばで見てきたから
簡単な言葉じゃ足りないんだ
覚えてるよ あの頃のふたり
何にもなくても笑ってたよな
ガソリン代さえ気にしながら
それでもどこかへ行きたかった
今では守るものも増えて
あの頃とは違うけれど
二十年一緒に歩いたことは
間違いなんかじゃないだろう
泣きそうな声になったと思えば
次の瞬間には怒ってて
強がったあと急に黙って
「俺ひとりになるんやな」って
俺にできることなんてなくて
答えなんて持ってなくて
ただ電話を切らずにいることが
あの日できた全部だった
ふたりにしか分からないこと
きっと山ほどあるんだろう
だからどちらの味方にも
俺はなりたいわけじゃない
あの日車で流してた歌を
いつかまた耳にした時に
悲しいだけの思い出じゃなく
笑える日が来ればいいな
道が二つに分かれても
二十年は消えないから
ここから先はそれぞれの
新しい道を走ればいい
覚えてるよ あの頃のふたり
若くて何にもなかったよな
「今日はどっちがガソリン出す?」って
笑ってた夜が確かにあった
だから俺は忘れないよ
ふたりが愛し合ってたこと
終わりが来たからってすべてが
間違いになるわけじゃない
いつか別々の場所にいても
笑って今日を話せたらいい
戻ってほしいとは言わないよ
ただ幸せになってほしい
お前も あいつも 娘たちも
それぞれの道のその先で
あの頃よりも笑えるように
それだけを願ってるよ
- Lyricist
SHAN
- Composer
SHAN
- Producer
SHAN
- Vocals
SHAN

Listen to To the Two of You Back Then by SHAN
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To the Two of You Back Then
SHAN
SHANのシングル『あの頃のふたりへ』。二十年を共に歩んだふたりの別れを、そばで見守ってきた友人の言葉で描く。答えを出せず、ただ電話を切らずにいた朝。思い出すのは、何もなくても笑い合えた若い日の姿だった。メロディック・トラップに託したのは、終わりが来ても、幸せだった時間まで否定しなくていいという思い。ふたりと、その娘たちのこれからに、穏やかな笑顔を願う作品。
Artist Profile
SHAN
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