短編唱 「少年」 (Live Band Performance)のジャケット写真

歌詞

蒼い背中のドリー

中山将

ドリー部屋に寝転んで僕らおしゃべりをしよう。

この温度、この距離を何故だろう?幸せに思う。

ドリーその蒼い背中は 時折寂しげに見えた。

そのポッケに忍ばせたいつか過去になる未来よ。

そして大人になっていく 嫌だな

裏山で見てたあの景色を 僕は忘れたくはないよ。

ドリー蒼い背中のドリー僕らは空も飛べるさ。

ドリーまだ起きているかい?

どうも眠れないみたいだ 少しだけ話をしないかい?

今日は月が綺麗だから

いつか大人になったらまた会おう

空き地に隠した宝物を僕は忘れたりしないよ。

ドリー 蒼い背中のドリー

さぁ未来へ帰ろう

そこで笑いあえたなら

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

  • レコーディングエンジニア

    小笠原達

  • ミキシングエンジニア

    小笠原達

  • ギター

    中山将, 航

  • ベースギター

    柴田淳

  • ドラム

    尾田遼平

  • ボーカル

    中山将

短編唱 「少年」 (Live Band Performance)のジャケット写真

中山将 の“蒼い背中のドリー”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

16才から曲を書き続けてきた中で大切にしているファクター「物語」「色彩」「詩情」「風景」
そんな中、ワンマンライブをする際に「短編唱」というアイデアが浮かびました。
遠藤周作、村上春樹、三島由紀夫、素晴らしい短編集のように、私の楽曲も「短編集」にできたら。いや、これは音楽だから「短編唱」だと考えたのです。そんなシンプルな発想から、このアルバムに記録されたワンマンライブ「短編唱『少年』」を企画し、作り上げました。
それぞれの楽曲が持つ「物語性」「色味」「詩情」「風景」を、音楽を通して表現する。そのために、ピアノ、バイオリン、ドラム、ベース、ギターという、信頼できる仲間たちを集めました。
音作りにおいて、私が各ミュージシャンに伝えたのは、「朝の憂鬱を抱える少年のように憂いを帯びたピアノ」「カーニバルではしゃぐ小さなおっさんのように躍動感のあるドラム」といった、非常に抽象的なイメージでした。しかし、今回協力してくれた仲間たちは、私の言葉の奥にある「音」を探し出してくれました。そんな仲間と一緒に音を、風景を、物語を作り上げるのは、本当に楽しい時間でした。
また、各楽曲の前に朗読するプロローグとなる詩。ポエトリーリーディングにも、深くこだわりました。自分の内から湧き上がる世界に対して、飾り気なく、正直な言葉で書き、声に出して伝えました。
西新宿にあるSACTというライブハウスで、「短編唱『少年』」は幕を開けました。そこで表現した世界が、聴いてくれた人の心の片隅に残り、現実を見つめる契機、または現実から逃れる場所になってくれたら。そんな思いで表現しました。
このアルバムは、そのライブで演奏した多くの物語の中から、特に心に残った13編を記録したものです。あるいは、このアルバム自体が「短編唱『少年』」という一つの大きな物語とも言えるかもしれません。
ぜひ目を閉じて聴いてみてください。小説のページをめくるように、一曲一曲に想像を委ねてみてください。
様々な世界を旅するような気持ちになってもらえると思います。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

    アーティストページへ


    中山将の他のリリース
"