短編唱 「少年」 (Live Band Performance)のジャケット写真

歌詞

あなたの為に詩を綴っている

中山将

ベランダに座って見ているこの夜空の向こうには

愛しいあなたがちゃんと生きているんだね

ラジオから流れる綺麗なフォークソングは

宛てのない二人の距離を守っている気がした

会いたいよ。何度でもあなたに会いたいよ

いつか会えなくなっちゃう日まで

嫌になるくらいあなたに会いたい

いつもうまく言えなかった

あなたを思わない日は無かった

人間なんて馬鹿だからそれだけで生きていける

蒼い配達夫が長い国道をいつか走り終えたら

あなたのもとへ行くよ

会いたいよ

逃げないであなたと向き合いたい

感謝をしてもし切れないんだ

あなたがいなけりゃ僕は無かった

あなたが見ているその景色を

いつの日か二人分かちあえたら

一人ぼっちで生きようなんて二度と思わないで

紙とペンで綴っているよ

目に見えないものを伝えたくて

いつも上手に表せないけど今夜はうまくできる気がする

会いたいよ

今だってあなたに会いたいよ

ベランダに座り夜空一面に縦書きの詩をあなたへ綴る

幸せとは喜びとは

本当はもう全部わかっていたんだ

それはただあなたが生きてくれていること

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

  • レコーディングエンジニア

    小笠原達

  • ミキシングエンジニア

    小笠原達

  • ボーカル

    中山将

  • ピアノ

    高本りな

短編唱 「少年」 (Live Band Performance)のジャケット写真

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16才から曲を書き続けてきた中で大切にしているファクター「物語」「色彩」「詩情」「風景」
そんな中、ワンマンライブをする際に「短編唱」というアイデアが浮かびました。
遠藤周作、村上春樹、三島由紀夫、素晴らしい短編集のように、私の楽曲も「短編集」にできたら。いや、これは音楽だから「短編唱」だと考えたのです。そんなシンプルな発想から、このアルバムに記録されたワンマンライブ「短編唱『少年』」を企画し、作り上げました。
それぞれの楽曲が持つ「物語性」「色味」「詩情」「風景」を、音楽を通して表現する。そのために、ピアノ、バイオリン、ドラム、ベース、ギターという、信頼できる仲間たちを集めました。
音作りにおいて、私が各ミュージシャンに伝えたのは、「朝の憂鬱を抱える少年のように憂いを帯びたピアノ」「カーニバルではしゃぐ小さなおっさんのように躍動感のあるドラム」といった、非常に抽象的なイメージでした。しかし、今回協力してくれた仲間たちは、私の言葉の奥にある「音」を探し出してくれました。そんな仲間と一緒に音を、風景を、物語を作り上げるのは、本当に楽しい時間でした。
また、各楽曲の前に朗読するプロローグとなる詩。ポエトリーリーディングにも、深くこだわりました。自分の内から湧き上がる世界に対して、飾り気なく、正直な言葉で書き、声に出して伝えました。
西新宿にあるSACTというライブハウスで、「短編唱『少年』」は幕を開けました。そこで表現した世界が、聴いてくれた人の心の片隅に残り、現実を見つめる契機、または現実から逃れる場所になってくれたら。そんな思いで表現しました。
このアルバムは、そのライブで演奏した多くの物語の中から、特に心に残った13編を記録したものです。あるいは、このアルバム自体が「短編唱『少年』」という一つの大きな物語とも言えるかもしれません。
ぜひ目を閉じて聴いてみてください。小説のページをめくるように、一曲一曲に想像を委ねてみてください。
様々な世界を旅するような気持ちになってもらえると思います。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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