短編唱 「少年」 (Live Band Performance)のジャケット写真

歌詞

図書館

中山将

フランス映画のワンシーンのような空気の澄んだ秋の日

クラシックな音楽を聞きながら少年は図書館へ向かう

最適な気温と最適な静けさを

この図書館は持っている

その一番奥の椅子に座って本のページをめくる女の子

ヘミングウェイ

サリンジャー

サン・テグジュペリ

彼らは僕に囁いた

知らないことを学んでいく

恋ってそういうものなんだよ

図書館で君に恋をした

少年はファインタジーの小説をめくり勝手気ままな主人公

銀色の馬車で迎えに行くよ

君は清く聡明なヒロイン

女の子悲しませるような男は地獄に落ちちゃう

ヘミングウェイ

サリンジャー

サン・テグジュペリ

彼らは僕に訴えた

自分と向き合うことこそが

人を愛する事なんだよ

本を読むように僕は

図書館で君に恋をした

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

  • レコーディングエンジニア

    小笠原達

  • ミキシングエンジニア

    小笠原達

  • ギター

    中山将, 航

  • ベースギター

    柴田淳

  • ドラム

    尾田遼平

  • ボーカル

    中山将

  • バイオリン

    橋本安以

短編唱 「少年」 (Live Band Performance)のジャケット写真

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16才から曲を書き続けてきた中で大切にしているファクター「物語」「色彩」「詩情」「風景」
そんな中、ワンマンライブをする際に「短編唱」というアイデアが浮かびました。
遠藤周作、村上春樹、三島由紀夫、素晴らしい短編集のように、私の楽曲も「短編集」にできたら。いや、これは音楽だから「短編唱」だと考えたのです。そんなシンプルな発想から、このアルバムに記録されたワンマンライブ「短編唱『少年』」を企画し、作り上げました。
それぞれの楽曲が持つ「物語性」「色味」「詩情」「風景」を、音楽を通して表現する。そのために、ピアノ、バイオリン、ドラム、ベース、ギターという、信頼できる仲間たちを集めました。
音作りにおいて、私が各ミュージシャンに伝えたのは、「朝の憂鬱を抱える少年のように憂いを帯びたピアノ」「カーニバルではしゃぐ小さなおっさんのように躍動感のあるドラム」といった、非常に抽象的なイメージでした。しかし、今回協力してくれた仲間たちは、私の言葉の奥にある「音」を探し出してくれました。そんな仲間と一緒に音を、風景を、物語を作り上げるのは、本当に楽しい時間でした。
また、各楽曲の前に朗読するプロローグとなる詩。ポエトリーリーディングにも、深くこだわりました。自分の内から湧き上がる世界に対して、飾り気なく、正直な言葉で書き、声に出して伝えました。
西新宿にあるSACTというライブハウスで、「短編唱『少年』」は幕を開けました。そこで表現した世界が、聴いてくれた人の心の片隅に残り、現実を見つめる契機、または現実から逃れる場所になってくれたら。そんな思いで表現しました。
このアルバムは、そのライブで演奏した多くの物語の中から、特に心に残った13編を記録したものです。あるいは、このアルバム自体が「短編唱『少年』」という一つの大きな物語とも言えるかもしれません。
ぜひ目を閉じて聴いてみてください。小説のページをめくるように、一曲一曲に想像を委ねてみてください。
様々な世界を旅するような気持ちになってもらえると思います。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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