虚構の庭、完璧な塔、螺旋の撞着のジャケット写真

歌詞

白痴の天才

Sloyd Node

滑稽なただ無色透明な

光景が雨音を立てた

煤けたレコードと

欠けた到底無い空事を歌っていた

感動が胸を砕くのは

感情が夢を壊すのは

才能無い者の弱さと知れていた

問うた、祈った

綺麗な物を壊して回った

船の底で気化した不安や余計な物を「生きている」としていたい

綺麗なものを歌いたいのだ

死んだ事だけが全てじゃない

知らないものを歌いたいのだ

そんな事書が統べる世界

夕暮れに思案

僕は白痴の天才

褪せたマゼンタ

忘れかけた僕は白痴の天才

怪獣が街を壊したよ

怪獣は街を焦がしたよ

感動で夢が喰えたらいいのにな

怪獣が街を直したよ

怪獣を街は倒したよ

感動で夢が喰えたらいいのにな

脳をよぎった

不快な風を縫って走った件の彼は言った「僕は君の事を許してあげたい」

綺麗な物に意味は無いのだ

喪に服す事は綺麗じゃない

想いの果てに君は居ないのだ

夜が明ける頃は嫌いじゃない

夕暮れに思案

僕は白痴の天才

饐えたマゼンタ

忘れかけた僕は白痴の天才

僕だけが歌う街で

僕だけが嫌う街で

拙い言葉 飾らない街

夜毎増す熱 献花の灯火

儚い言葉 履かれない靴

泣き濡れた君 桜下の篝火

綺麗なものを歌いたいのだ

死んだ事だけが全てじゃない

知らないものを歌いたいのだ

そんな事書が統べる世界

夕暮れに思案

僕は白痴の天才

血に溶けたマゼンタ

忘れかけた僕は白痴の天才

  • 作詞

    椎名ざらめ

  • 作曲

    椎名ざらめ

虚構の庭、完璧な塔、螺旋の撞着のジャケット写真

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2020年4月の2nd e.p.リリースから大きな飛躍を見せたSloyd Nodeが、満を持して放つファースト・アルバム。
現実と虚構の入り混じる物語は、そのアンバランスな撞着を振りかざしながら、絶望的なまでに広く深いオルタナティヴ・ロックの海を横断する。
薄暗い樹海、雨の降る森、石煉瓦に苔生す病棟、錆びついた遊園地跡、妖精が司る茨、信仰の失われた社、意志を断つ白磁塔……。
穏やかに進行する病態と無秩序に展開するストーリーがやがてひとつの幕引きを見る、珠玉の一枚。

アーティスト情報

Studio "Node"

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