Lyric

「翔べない羽ならば削ごうじゃない

今更必要ないでしょう

きっと見映えはしなくなるけど

『重く』はなくなりますよ」

あれこれってゴテゴテを棄てて『等身大』とかいう

あからさまな流行りものを纏っちゃった

あーあ蓮っ葉な光がお好きですか

愛してるとか

アイラヴューって言ってほしいならば

CDショップに行けばいいよ

試聴に時間を割けばいいさ

量産されてるフレーズでも涙は流せる

甘ったるい声に

耳をべたつかせる

その人にあなたが今何思うか

想像はしないでおこう

心無き人のアドバイスは

今更必要ないでしょう

羽の根元の切り傷も

いつか痛くなくなるよ

あちこちって散らかしてった『あなたらしさ』のお召し物は

間違い無くあなたの一部でした

あーあボロッボロの血まみれになってたなあ

だまされたって

あなたは真っ直ぐに歩んでいった

身切れてショックを受けていたね

誰かはそれ見てウケていたね

もうありゃ散々だったとしか言いようがないね

本当の愛なんて

そんなもんにゃ縁が無かったんだって

スノッブ気味に斜め見するあなたの周りに

誰が寄ってくるだろうか

水かさ増すラヴソングの中に

埋もれて酔っ払ってたんでしょうよ

耳に障る詩の葉の叢たちじゃ心に触ってくれない

かっぱらったきらびやかなもので飾るよりも

醜いままのあなたがいいのに

「君にいつも笑っていてほしい」

とか言うのはまずいさ

ずーっとにこにこしてるだけの

ロボットみたいな人の顔を

ねぇあなたは見初めたわけじゃないですよね

やっぱり泣いたり苦しんだりと

色んな仕種を引き出したいじゃん

「知りたい」と「知り尽くす」の

狭間にこそ愛は有る筈で