履き潰したスニーカーが僕の鏡像だ
憧れもなく生きられないんだ
そんな地球で溺れていたんだ
穴の開いた臓物で今を貪って
満たされないなんて
独り言ちて歩いている
鎖された屋上から
曇天模様の空を見て
今日もここから足を踏み出す
想像をしている
夕景には君の音楽が居て
耳を塞いでも残響するんだ
明日に縋りついてしまうんだ
こんな夢もない僕は
君の世界の全部が欲しい
夏の青さが邪魔をするんだ
大人のなり方も分からないんだ
いつか君の心をこのマシンガンで
撃ち抜いてみたい
掻き鳴らす音も声音も
何もかも消し飛ばして
最後に残る本当の君が見たい
壊れかけのスピーカーで
今日も歌っている
鳴音ばかり喧しいから
君の声なんか聞こえないんだよ
拭う汗に青春はひどく錆びついて
時計仕掛けにすら
なれないような躰だ
能天気な音楽なんか歌ってさ
僕だけの屋上はいつしか
侵略されていた
夕景には君の影法師が居て
忘れたくても思い出すんだ
歩いたって躓いてしまうんだ
こんな夢もない僕は
君の世界の全部が欲しい
捨ててしまうなら、
くれてもいいだろ
僕にだってその権利はあるだろ
いつか君の心をこのナイフで
切り裂いてみたい
救いようのない現実を確かめたい
独りきり舞台上で今日も塞いでいる
最後列から僕は見ている
もう君だけの人生じゃないんだよ
叩き折ったレスポールも君の証明だ
逃げ出せるわけがないだろ
僕だけを置き去りにさ
こんな夢もない僕は
君の世界の全部が欲しい
誰の所為で生きてると思うんだよ
希望なんて言葉を与えてさ
いつか君があの屋上階、
掻き鳴らしていた
その歌声が眩しかった
こんな夢もない僕は
君の世界の全部が欲しい
夏の青さが邪魔をするんだ
大人のなり方も分からないんだ
いつか君の心をこのマシンガンで
撃ち抜いてみたい
掻き鳴らす音も声音も
何もかも消し飛ばして
最後に残る本当の君が見たい
- 作詞
98
- 作曲
98
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その歌声が眩しかっただけなのだ。
98