然れど、季節は巡るのだ。のジャケット写真

歌詞

ナツカゼメモリー改メ (夏 Another)

沙城さし

夏風 揺られていた。一月の猶予 余ってる半分に

ただ、願っていた。この人生全部 変わるような邂逅を。

汗に焦燥感 滲む午後 飛び出して何分経った?

まだ 止まらないな、奮う衝動は!

向かう、何処かへと。駆けるバカひとつ。

流石に厚くて、とりまサイダー

押したら当たりで、"予感"がしたんだ。

見上げた空は いつになく青が満たしていた。

夏風がまた吹いた。木陰に誘われたら神社に着いたんだ。

カラカラの喉が求める分だけ炭酸を流し込んで。

汗も引いたしさ、もう一本はお供えしたついでにさ

馬鹿な願い事 「この人生全部 変わるような邂逅を!」

って言ったらちょっと恥ずかしくて、

誰も居ないよなって振り返る。

まぁ、居るハズなく。でも、ザワついたんだ。

何故?何故か

"君"の声が聞こえた気がしたんだ。

張り付いて嗤ってる炎天が 差し込んだ妙は一瞬だった。

全て思い出して立ち尽くしていた。風はあの日の匂い。

何時しか暮れていた世界に 背の伸びた君は佇んでいた。

「また逢えた」ってはにかんだ君に僕は見惚れていた。

夏風が嘯いたんだって冷たい緊張が溶け込んだ

汗を脇目に 思い出の続きを 捲る。

僕らあの日々に生きていたんだよな

って確かめるように繋いだ言の隙間で

「君のことが好きだったんだ」って話し出した

「"君"と同じことを僕も思っていたよ。」

「でもさ、」

「"コレ"は現実だけれど幻で "君"は君じゃないんだろう?

あの日が映した終わりの続きは

もう誰だって書けやしない。

僕は囚われたままで生きて往くから、サヨナラしよう。」

君が吹かれて霞んでゆく。

  • 作詞

    沙城さし

  • 作曲

    沙城さし

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否応なしに巡る季節から想起した10曲が収録されたDisc1と、「もしもの夏」というテーマで選ばれた3曲が収録されたDisc2「-夏 Another-」から構成されるJオルタナティブロックテイストのアルバム。あなたは巡る季節に何を思うか。

作詞、作曲:沙城さし

Tr.11「六畳半、君の夢 -夏 Another-」編曲:雨花

アーティスト情報

  • 沙城さし

    沙城さし(さしろ さし)は2022年より活動しているボカロP。活動開始当初よりVOCALOIDの「IA(いあ)」をメインシンガーとし、JオルタナティブロックやJインディーズロックを軸にしつつ、合成音声楽曲群からの影響も織り交ぜたバンドサウンド楽曲を制作する。代表曲は「白む日々、缶珈琲」「焦燥、唯灼ける様に。」「残夏、茜風」など。

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LUCY LOVE records

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