Lyric

葬儀の隅に　君の姿見た

俯く夏に　花を揺らせて

いつもの風に　僕は空を見た

彼岸の色に染まる夕焼けが散った

白いレースに空目して

知らない町を歩く

二人で約束した

君の故郷を歩く

もっと入れなくちゃ

花に溢れた君を

いつか　これになる

灰色の抜け殻に

いつか　きっと今日も失くしてゆく

取り戻せないよ　前世

君の骨も　抜け殻になる　まだ割らないで

いつか　きっと今日も失くしてゆく

取り戻せないよ　前世

君の顔も　その指先も　全て

夜空へ消えていった

変わらぬ日々に　実感がなくて

いつものように　君の名前を

来ない事にも　気付かないままで

二人分の　買い物を　終えて帰った

金曜の隅

夜の明かりに

料理を終えて

君を待っていた

秒針が静かに流れてゆく

片付けて揺らぐ視界と　あの日の空

いつか　きっと今日も　失くしてゆく

取り戻せないよ　前世

君の荷物　まとめて今を　全部終わらせて　ただ

いつか　きっと声も　忘れてゆく

取り戻せないよ　前世

君の顔も　その指先も　全て

夜空へ消えていった

いつか　きっと今日も　忘れてゆく

いつか　きっと全部　失くしてゆく