Lyric

個性を誇示したいプライド

看板たちが視線を奪い合う街道

ネオンを反射して一見さんとカラフルな愛情

見つけても気付かないくらいの

その色味ないもの探してあげるよ

名前のない失踪者探しの依頼が一つ

失踪者は大道芸人 目撃談を語る質屋のアルバイト

ネオンを反射して店主にさえも分からない壁面の色

これまでに売った油を買い戻したくて訪れたそうだ

形のない足取りを辿り想像する胸中

街の切れ端 ゴミ捨て場の隙間で

その顔を見つけた

Cascade Night

首元には砂糖菓子の

真綿で縊られたような跡が

助けの無い裏通り

甘い甘い言葉を 捨ててゆく誰もが共犯者

息絶えたアイデアの欠片が傍に残ってた

Scramble Helter-Skelter

窓のないScraper 逆光のCurator

街並みに溶け込む逃亡犯 捕食者への警告色に染まった雑踏

"あなたらしくカラフルじゃなきゃ"って

便宜上の正論が ドレスコードのようだ

意味のないことしている感覚 息を刺し殺している断末魔

退廃的なほど潔白だ

分かったつもりで 見間違っている

すれ違ってゆく表情を

関係ないことだと決めてるから

関係あることなど見えちゃいない

零時前の貸し宿は 相手を素通りに

表まで聞こえる愛の言葉

役目のないまま 交差するストーリー

悪気なくタチの悪い冗談だ

Cascade Night

聞こえのいい甘い言葉が

首にべたついて落とせなくなった

殺害の真犯人は

オリエント急行さながらに誰もが共犯者

色の無いアイデアをネオンが冷たく染めていた