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きっかけは、千葉に住む弟と飲みに行ったことだった。
親にはラップをしていることを伝えず、「音楽をやる」とだけ告げて上京した。だから、偽物としての楽曲を家族に聴かせたことは一度もなかった。
過去のこと、親にも話していないこと、辛かったこと、悲しかったこと。そうした感情を赤裸々に綴った楽曲たちは、きっと家族を心配させてしまうと思っていたからだ。
久しぶりに再会した弟と、大衆居酒屋で近況を語り合っていたとき、ふとこんなことを言われた。
「お母さん、お兄ちゃんの曲聴いてたよ。でも、途中で泣いてしまうから最後まで聴けないらしい。」
その言葉を聞いて、なんとも言えない気持ちになった。
自分の知らないところで、
母は自分の音楽に触れていた。
愛されているんだな、と思った。
その日をきっかけに、家族のことを書こうと決心した。
ありふれた家庭の、ありふれた話。
2023年7月より始動。 2026年1月、活動拠点を地元福岡から東京へ移す。 TOKYO alternative rapper を名乗り、 バンド経験で培った感性を武器に、 独自の世界観を構築。 偽りを重ねてきた彼が、 音楽という土俵で取り繕うことなく吐き出す言葉は、 紛れもない 「偽物の本音」