思えば、一瞬だった季節は
夏の所為ってことにしていた
青く澄んだ空に羽ばたいて
煌めく夜 花火上がる快晴
普段は五月蝿い虫の声
今は何故か蛍に心寄せ
暑さで流れる何かが
告げるのは始まり?それとも終わりか?
消えないで消えないで
曖昧な想い乗せた笹舟
河口をいくら目指した所で
辿り着いた先は朧げ
暑さも収まり冷たい雨が
我へと立ち戻させた
遮る為差した傘支えた
伸ばした腕に残ってる
癒えた火傷を撫でる風の
面影も色褪せそう
同じ場所に居た証は もう
相変わらず波が攫う
足跡 確かそう
何もかも
夏が過ぎ去って行く
失い始めた熱を
なぞっても それは別もん
過ぎ去って行く季節を
ただ眺めてる まるでゲスト
ある程度、暑さに慣れると
変わり始めたベクトル
この青葉もまた火照るように
逆らえない時計のエスコート
もう終わりって急かすように風が言う
分かってる 何だって別れが来る
けど沈まないでって眺めた夕焼けを
冷めない余熱がまだ描く
春夏秋冬 喜怒哀楽
そんな綺麗に割り切れるわけないじゃん
言いそびれ隠した答えが
次の季節に滲んでく
癒えた火傷を撫でる風の
面影も色褪せそう
同じ場所に居た証は もう
相変わらず波が攫う
足跡 確かそう
何もかも
夏が過ぎ去って行く
巡るが同じ夏は来ない
多分、気付くと生涯は束の間
選択 表の数 裏もある
知って分かって、素直な詩となる
座る場所が無い 柴又の花火
一瞬、咲いたら後ただ散る
何の形無く物悲しい
この日は、まだ他人事だと感じる
グラス注がれた果汁100%
徐々に当たり前になり薄まった
気付けばどこか肌寒くなった
あの夏への思いを手繰るばっか
ただ見向きもせず自分磨かず
急に移り変わる現実味が無く
知ってるだけで満たしてた
また同じ夏が来る気がしてた
癒えた火傷を撫でる風の
面影も色褪せそう
同じ場所に居た証は もう
相変わらず波が攫う
足跡 確かそう
何もかも
夏が過ぎ去って行く
癒えた火傷を撫でる風も
この余熱を冷ます雨も
消せないシミ
いつまでも ここに、だけど
過ぎる夏をいくら待てど
戻らない日々
癒えた火傷を撫でる風の
面影も色褪せそう
同じ場所に居た証は もう
相変わらず波が攫う
足跡 確かそう
何もかも
夏が過ぎ去って行く
- Lyricist
Giraffe, Ken, Saku
- Composer
Ken
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