Lyric

街のざわめきが　遠くで響く

夕陽がビルの窓を染めてく

人波にまぎれて立ち止まるたび

あの日の笑顔　胸をかすめる

信号が赤に変わる瞬間

あなたの横顔が浮かぶの

「またね」って言葉さえ

今もまだ　心で繰り返す

夕暮れ、ふたりの交差点で

時間だけが流れてく

手を振るあなたのシルエット

風の中にまだいる気がして

行き交う人の声が遠く

世界が少し霞む

もう一度あの日の光で

笑える日を信じてる

イヤフォンから流れるメロディー

どこかであなたも聴いてるかな

コンビニの灯りが滲む夜に

ひとりきりでも歩いてる

背中押すような　風が吹く

街の匂いが少し切ない

あなたがいないこの空にも

明日の色は滲んでる

立ち止まって空を見上げた

オレンジが群青に変わる

涙と笑顔のあいだで

「さよなら」より「ありがとう」

夕暮れ、ふたりの交差点で

夢のような日々が過ぎても

優しさを覚えていたい

あなたが教えてくれたこと

行き交う季節を越えて

また誰かを好きになる

この胸のリズムに乗せて

新しい私が歩き出す