Cassette Gadget 3 1985-1987のジャケット写真

歌詞

Music in the Air

岩下啓亮 Sardine

途中下車

波の音

途絶えぬ宿を求め

酒を飲む

幾つかの

煩わしさを

忘れられず

目がさえる

おれはこれから先も流されていく

人知れないどこかの町へ

宛所もない

彷徨い人

仮初めの

仕事を求め探していた

甘かった

常しえの

居場所があるやつはいいね

幸せだ

昨夜

寝た女のことを考える

なぜああも簡単に許せるんだろう

答えはない

止めどもない

彷徨い人

あゝ冷たい風切り刻む

あゝ置き去りにした抜け殻

乗り遅れてしまった

拾い損ねてしまった

こんなにもう遠くへ来ていた

ガキの頃

こんな場所を想像していたもの

寝る前に

そして今

同じように魘されるおれがいる

眠れずに

おれは

ザ・バンドのうたを唸り続けて

ピアニストの魂を葬り去った

季節は冬

凍えている

彷徨い人

あゝガラクタになった身体を

あゝ未練がましく引きずる

行っちまった魂は

どこへ運ばれるんだろう

こんなにもう離れてしまった

乗り遅れてしまった

戻ることもないはずの

あなたが今

ここにいた気がした

Music in the Air, I hear it everywhere

Music in the Air, I hear it everywhere

Music in the Air

I hear it everywhere

  • 作詞者

    岩下啓亮 Sardine

  • 作曲者

    岩下啓亮 Sardine

  • プロデューサー

    岩下啓亮 Sardine

  • レコーディングエンジニア

    岩下啓亮 Sardine

  • グラフィックデザイン

    岩下啓亮 Sardine

  • キーボード

    岩下啓亮 Sardine

  • シンセサイザー

    岩下啓亮 Sardine

  • ボーカル

    岩下啓亮 Sardine

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カセットガジェットシリーズ第3弾は、1985年の東京6曲と1987年の熊本5曲の、2時期の音源を収録した。
その間の1986年のアルバムは名盤(だと自分だけ思っている)「Everything/Nothing」に収録している。
1985年は精神的にも技術的にも限界を迎え、1987年は宅録という概念自体に疑問を感じていた時期である。だからこの2年間の作品はあまり好きではないし、まとまりに欠ける作品集ではあるものの、個別に見れば各曲それぞれに魅力がある。最低のときでもイワシの音楽はいつだってポップだ。偏見なく聴いてほしい。
追記。今の私は喫煙者ではない。

アーティスト情報

  • 岩下啓亮 Sardine

    鰯こと岩下啓亮 Sardineです。 1983年から2003年までの20年間で、ひとり多重録音した楽曲が約200曲あります。これらを8枚のアルバムにまとめて2024年に順次アルバムをリリースしました。2025年はアンソロジーの代わりに、年代順に編集したアルバムを発表します。 その音楽は、多種多様です。親しみやすいポップスもあれば、社会的視点をそなえたメッセージソングもあります。プログレッシブな構築性もあれば、パンク的な破壊志向の側面もあります。手ごわいピアニストで、マッドなシンセサイザー弾きで、たどたどしいギタリストで、音の読めるベーシストで、緩いリズムのパーカッショニストで、ひとり多重コーラスを駆使する、不器用なシンガーソングライターです。それらすべてのパートが、一つの人格に統合されているのです。 ロマンチックと薄情と情熱の混淆、とりとめもない不安と届かぬものへの憧憬を描いた、オールディーズだけどもエヴァーグリーン。表情豊かな鰯の音楽を、ぜひお聞きください。

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