七日間のセミと僕 (Blues_ver.1)のジャケット写真

歌詞

七日間のセミと僕 (Blues_ver.1)

a.T

アスファルトが カゲロウを揺らす 午後

鳴り止まない電話と 無機質なキーボードの音

心をすり減らして 何を僕は得たんだろう

窓の外で響くセミの声が 耳障りだった

逃げるように飛び出した ビルの森を抜けて

名前も知らない公園の ベンチに倒れ込んだ

目を閉じても聞こえてくる 命を削るような音

頼むから少しだけ 静かにしてくれよ

目の前の木から 何かが

ポトリと 落ちてきた

一瞬の静寂と スローモーション

けたたましいコーラスが ひとつ消えた

鳴き止んだセミが 目の前で止まった

あんなにうるさいと嫌った声が

土に還る最後の叫びだったんだ・・

たった七日間の命を燃やして

君は何を伝えたかったの?

近くの幹には 透き通った抜け殻

かつて僕にもあったはずの 夢や希望の跡

いつからだろうな こんな風に心が小さくなって

空を見上げることも 忘れてしまったのは

夕暮れが迫って ビルの灯りが増していく

ヒグラシの声が遠くで 響き始めた

「時間だよ」と急かすように 季節は通り過ぎていく

僕の夏はまだ 終われないはずなのに

手を伸ばしても もう動かない

小さな命に 自分を重ねてた

鳴き止んだセミが 僕に問いかける

「お前は本気で 今を生きているのか」と

あんなにうるさいと嫌った声が

「まだ終わるな」と叫ぶエールに聞こえた

たった一度きりの命を燃やして

僕は明日 どんな歌を歌う?

君の七日間と 僕のこれからの日々

どっちが重いかなんて それは分からない

でも ありがとう 確かな勇気をくれたよ

顔を上げて もう一度歩き出すよ

ヒグラシの声が 夜の闇に染みていく

公園の灯りが そっと僕を照らした

明日もきっと セミは鳴くだろう

僕も 僕の歌を 歌おう・・

明日もきっと セミは鳴くだろう

僕も 僕の歌を 歌おう・・

  • 作詞者

    a.T

  • 作曲者

    a.T

  • プロデューサー

    a.T

  • 共同プロデューサー

    ブレイブ

  • シンセサイザー

    ブレイブ

  • ボーカル

    a.T

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    七日間のセミと僕 (Blues_ver.1)

    a.T

アーティスト情報

  • a.T

    [アーティスト「a.T」とは] 物語を紡ぐ、癒やしの音楽。 アーティスト「a.T」は、風の音や木々のささやき、夕暮れの空の色といった日常の中にある 儚くも美しい情景、そして、愛おしい人への感謝や別れの悲しみといった人生における 心の機微を、繊細なサウンドスケープで描き出す音楽家です。 聴く人の心に寄り添い、日々のサウンドトラックとなるような、どこか懐かしくて温かい インストゥルメンタルや歌唱楽曲の制作を心掛けています。 [音楽の原点] そのルーツは、幼少期からジャンルを問わず音楽に親しんできた経験にあります。 特に、小学校高学年でボーイソプラノの才能を見出され、女子生徒ばかり50人ほどの合唱部に 男子一人で参加した経験は、声とメロディが持つ純粋な美しさと、感情を伝える力を深く心に 刻みつけるものとなりました。 「いつか自らの手で音楽を創作したい」という想いは、この頃から抱き続けていたものです。 [現代の音楽家として] a.Tの創作における最大の特徴は、AIをまるで絵筆や楽器のように駆使し、頭の中にある 漠然としたイメージを具体的な音の風景へと昇華させる独自のスタイルにあります。 しかし、そのプロセスは決して容易なものではありません。 思い描く歌声、奏でたい音の響きを追求するために、結果的に生成される楽曲の 6〜7割は世に出すことなく破棄されます。 この厳格なキュレーションを経て選び抜かれた楽曲だけが、リスナーの元へと届けられるのです。 [届けたい想い] そうして生み出された一曲一曲が、聴いてくれた誰かの心に届き、 日常の小さな慰めや、眠れない夜の癒やしになること。 それが、a.Tが音楽を創り続ける最大の理由です。 あなたの物語に、そっと寄り添えますように。

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