

『ローレライの亡霊。人の形を亡くした今も尚、
魂に絡みつく焦燥感。
退廃の向こう側に焦がれていたものは、一体何だっただろう』
「おいで。昔話をしようか――」
暗の奥で燃え尽きていく 淡くありふれた日常
病は加速し 現実さえいつか侵していく
日毎夜毎 繰り返される 甘く歪む過ち
抱えた傷を舐め合えば、もう抜け出せはしない
神に背いたとて 誰が二人を裁けるの?
だってとうに常識など 何処にも無いのだから
禁忌の果てに 救済が在るのならば
瞳を開けたまま愛を誓い 共に堕ちよう
選択の瞬間にも 決して揺らいだりはしない
たとえ往く先が地獄だとしても
「兄様、どこにも行かないで。私を一人にしないで――」
「どこにも行ったりなんてしない。ずっとキミの傍にいるよ」
『二人だけの僅かな時間、交わされる甘い囁き。
まるでガラス細工のようなごっこ遊び』
差異を咎め 否定されては 光失う娘
賽は投げられ 示した目を神は嘲笑う
不実 無実な母の言葉 痛み刻んだ心
見えない痣は擦り切れて、もう治ることはない
神を憎んだとて 誰もワタシを裁けない
だけど幻想を棄てられない それしか無いのだから
願いの果てに 救済は在りはしない
瞳を閉じたまま 愛に飢えて 何を喘ぐの
選択の瞬間には 行き場の無い感情など
隠し抱えてくことは赦されない
“いつか壊れたとしても
兄様だけは憶えてる”
“壊れゆくキャミィの魂
それすら美しいよ 永遠に”
禁忌の果てに 救済が在るのならば
瞳を開けたまま愛を誓い 共に堕ちよう
選択の瞬間にも 決して揺らいだりはしない
たとえ往く先が地獄だとしても――
『母親に虐待を受けながらも、健気に微笑むキャミィ。
それが母親の嫉妬を助長させていくことに気付くこともなく。
キャミィにとっては兄の存在だけが全てだった。
アクトも心から妹を愛していた。
徐々に、けれど確実に壊れていく存在の美しさを、
無意識に感じながら……』
- Lyricist
Mitsuki
- Composer
Pixelbee
- Producer
Shoujo byou
- Vocals
Mitsuki

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taihaiwo uchiwotoshite
Shoujo byou
- 2
raison d'être conflict
Shoujo byou
- 3
conjuction
Shoujo byou
おいで。昔話をしようか────
少女病が送るオリジナルファンタジーCD『深閑セグレート』
12人編成の重厚なストリングスに混声コーラス隊による幻想的な斉唱を重ね、
生音を豪華に使用したシンフォニックロックで表現するのは、
ローレライの亡霊である兄妹の物語。
声優としては梶裕貴が参加。旋律に彩りを添える。
兄妹の行き過ぎた愛の形。
それは恐ろしく綺麗で、けれどこの上なく歪でもあって。
二人を止めるものは、もう、何もありはしなかった────
Artist Profile
Shoujo byou
シンフォニックロックを中心としたファンタジックな楽曲を紡ぐサウンドプロジェクト【少女病】。 物語性・キャラクター性を前面に押し出した楽曲群で、アルバムごとに多種多様な色彩の音楽世界を描き上げる。 この瞬間にも、【少女病】という名の病は静かに拡散していく……。
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