Before Dawnのジャケット写真

歌詞

卒業式前夜

Luna

もう、明日にはここに居られないんだ。君の名前を呼べないまま、夜が来る。

一年前の春に初めて交わした目線が胸の奥を焼き付けて

雨の帰り道の傘を半分奪われて笑ったあの日の温度が

体育祭の砂埃の味が汗と涙を混ぜて鼓動を狂わせて

文化祭の照明が揺れたステージで声が震えた瞬間

部室の窓に残った落書きが色褪せるたび胸が痛くて

始発を追い越した冬の朝、白い息だけが後ろへ流れた

校門前で並んだ影が伸びて、終わる音が胸を刺して

名前を呼ぶ声が骨の奥まで響いて割れて消えていった

止まれないなら、せめて泣きたかった

体育館の灯りが揺れて影が千切れて消えて

最後のチャイムだけが胸の奥で燃えていて

名前を呼ぶ声がノイズみたいに割れて消えて

言葉より速く涙が頬を走って溶けていく

時間はもう戻らないのに

まだ伝えたい言葉がある

黒板の隅のチョークの粉が雪みたいに指に貼り付いて

昼休みに交換した飴の包み紙が胸ポケットで皺になって

返ってきたテストに落書きしながら笑った癖まで愛しくて

帰り道の缶コーヒーの苦味がやけに甘く感じた冬の夕暮れで

体育館裏の錆びたベンチに刻んだ名前がまだ消えなくて

追いかけた背中が遠くなって歩幅が合わなくて苦しくて

桜が散る音が耳の奥を刺して季節だけ先に行ってしまって

明日で終わりなのに言えない言葉がまだ増えていく

届きそうで届かなくて

触れそうで触れられなくて

体育館の灯りが揺れて影が千切れて消えて

未来が液体みたいに手から零れて止められなくて

心臓が速すぎて息が追いつかなくて

君の横顔だけがまだここに焼き付いている

……最後くらい、笑っていたかった。

駆け出して、転んで、掴んで、滑って、笑って、泣いて、

約束して、破って、黙って、叫んで、指が震えて、

校舎が揺れて、秒針が裏返って、世界がねじれて、

終わりたくない気持ちだけが真っ直ぐ刺さった。

体育館の灯りが揺れて影が千切れて消えて

最後のチャイムだけが胸の奥で燃えていて

名前を呼ぶ声がノイズみたいに割れて消えて

言葉より速く涙が頬を走って溶けていく

それでも君の声だけは、

まだここに残ってる。

まだここに

まだここに

  • 作詞者

    Sakaki

  • 作曲者

    Sakaki

  • プロデューサー

    Sakaki

  • ボーカル

    Luna

Before Dawnのジャケット写真

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夜明け前、胸の奥が震える瞬間を切り取ったコンセプトアルバム。
エモーショナルなピアノロック、青春の痛みを描くemo rock、
そしてglitchサウンドと高速ボカロが突き抜けるサウンドで構成。

別れ、焦燥、決意、希望。
桜の花びらが舞う空の下、交差点で踏み出す一歩を描いた
“夜明け前の物語”――Before Dawn。

夜明けはすぐそこに。

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