Lyric

息を切らして　走り出した夜

止まった針だけが　胸を刺して揺らした

選び損ねた道の上で　伸ばした手は空掴んで

心臓ごと焼けるみたいに　まだ叫び疲れてないんだ

やり直せるなんて　信じられないくらい

失くしたものばかり数え続けて

でもこれ以上置き去りのままじゃいられない

誰かの声が聞こえた気がした

光の無い空を裂いて

まだ終わらないって言う声が

背中押してくみたいで

止まれない　止まらない

月明かりの下を駆け抜けろ

夜明け前　境界線を越えろ

零れた涙も燃料に変えて

息を切らしてでも進め

間違いだらけの昨日ごと

風に曝して吹き飛ばせ

鼓動がまだ鳴っているなら

倒れ込んでも走れ

追いつけない速度で過ぎてく景色

掴めないまま流された　悔しさが爪を立てる

「もう戻れない」なんて言葉で

終わらせるほど弱くない

たとえ視界の全部が滲んでも

息止めてでも前を向く

闇を破って滲む光

名前もない朝焼けが

まだ此処に続きがあると

言い聞かせてる

聞こえるだろ

まだ終わっちゃいない

月明かりの下を突き抜けろ

夜を裂いて世界を塗り替えろ

泣き疲れた声が枯れたって

願い全部ぶつけて進め

嘘でもいいから信じろ

零れ落ちた昨日の続きを

あの日叫びたかった言葉で

今を撃ち抜け

夜明け前へ

夜明け前へ

月が落ちる前へ

走れ