

参道の人混みに揉まれて
不安そうに名前を呼ぶ
隅田川流されたみたい
君は言うけれど息を切らし
満開にはまだ少し早い
桜並木を並んで歩く
僕の2歩が君の3歩
君の足音がふと止まる
花びらを拾う
木漏れ日にかざす
初詣の約束をした
わたし絶対おみくじ引くと
強い決意がおかしくて
笑いだす僕をにらむ君は
石段を登って疲れた
見えすいた嘘ついて
夜店で立ち止まる君
小さく艶やかなちりめん玉の
かんざしを選ぶ
手鏡を覗く
魚河岸の薄暗い朝に
響くいなせなせり声が
秋祭りの神輿みたい
君が笑い出す嬉しそうに
土用の朝は市がたつから
早起きをしてのぞいてみる
採れたての青菜を選ぶ
小さな力こぶ作る君を
大切に想う
心から想う
- 作詞者
高橋篤
- 作曲者
高橋篤

高橋篤 の“江戸恋歌”を
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