Lyric

ベッドサイドの灯りは

頼りないイミテーションのキャンドル

床に脱ぎ捨てたシャツを

拾い上げる理由を探す

もう帰らないと

暗がりに伸びる青白い肌

無邪気な仕草で腕を絡める

肩越しに見える時計の針

冗談めかした声で

明日のことは知らない

嘘じゃないと

言えさえすれば誠実かな

離れる指先を名残惜しむのが

今はどうしてか難しい

この夢は二人で

見られないみたい

こうして今日からはあなたが

どうか一人で

おやすみ

もう帰らないと

ほんのちょっと前までは

目を逸らすのはあなたの方で

指につけた約束を

言い訳にしてばかりいた

感傷に浸るほど綺麗じゃない

邪なことは全て

あなたにだけは言わない

もう少しで

帰りの足がなくなるから

あの日聞いた言葉を繰り返すのは

別に仕返しなんかじゃない

この夢は二人で

見られないみたい

こうして今日からはあなたが

どうか一人で

おやすみ

気付かない振りをしている

あなたの呼吸が漏れる

息を殺して抜け出した

目を合わせずに

ドア越しの気配に気付いて

引き返さずにいる

この愛は呪いみたい

もう帰らないと