

霧たつ尾根に ひそむ鼓動
千年の息 岩に宿す
まだ幼き 姿なれど
山の記憶を その身に抱く
兄は風を 背にまとい
谷を渡りて 嵐を鎮む
妹は水の 音に溶け
木霊の奥で 祈りを結ぶ
ふたつの影は ひとつの命
離れぬように 峰を分かち
触れられぬまま 背を預け
静かに 夜を越えてゆく
ああ 双つの山よ
我らが息を 受け継げ
人の願いも 嘆きも
すべて抱き 巡らせよう
ああ 忘れられても
この嶺は崩れぬ
童神の鼓動は
永に 山を守らん
遠き里より 灯が消え
祈る声さえ 薄れても
兄は風となり 森を裂き
妹は雨となり 土を潤す
交わることなき その手を
月影だけが 知っている
それでも心は ひとつと
星降る夜に 誓い合う
ああ 双つの山よ
我らが息を 受け継げ
人の願いも 嘆きも
すべて抱き 巡らせよう
ああ 忘れられても
この嶺は崩れぬ
童神の鼓動は
永に 山を守らん
かつて 同じ陽だまりで
笑いあった あの日のまま
名を呼べば 風に溶け
声は 尾根を越え届かぬ
それでも この峰に立つ
おまえの気配 感じている
触れぬ距離こそ 宿命なら
せめて 同じ空を仰ごう
ああ 双つの山よ
我らはひとつの魂
離れて在れど 響き合う
岩を伝い 根を通り
ああ 時が朽ちても
名が消えようとも
童神の鼓動は
この嶺に 鳴り止まぬ
風は兄の声となり
雨は妹の祈りとなる
ふたつに分かれし命は
ひとつの山に還る
- 作詞者
Merayo
- 作曲者
Merayo
- プロデューサー
Merayo
- ボーカル
Himi

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双嶺ノ童神
Merayo
Merayoが描く和風神話音楽シリーズの新作『双嶺ノ童神』。
鬼の面をつけた兄と、狐の面をつけた妹。二つの峰に宿る幼き神々の絆と祈りを、力強い和の響きと荘厳な旋律で表現した一曲です。
霧に包まれた山々、古の記憶、そして離れていても消えない想い。
静かな切なさと神聖な高揚感が重なり合う、幻想的な和風エピックです。



