

鬼が哭くのは
悲しいからじゃない――
耐えた夜を
忘れぬためだ。
月も隠れた 夜の底
ひとり数えた 傷の跡
声を殺して 耐えるたび
心の奥で 角が生える
優しさだけじゃ 守れない
そんな夜なら 知っている
流した涙を 拭いもせず
この身に刻んで 歩いてく
一つ 耐えて
二つ 堪えて
三つ目の夜に――
鬼となれ
哭け 哭け 魂ごと
闇を震わせ 天を裂け
飲み込んだ声 今こそ放て
誰にも奪えぬ この命
吼えろ 吼えろ 灰になるまで
痛みも怒りも 音に変えろ
泣くな――哭け
夜が明けるまで
響け――鬼哭
尺八が哭けば 風が裂け
三味の一閃 闇を斬る
踏まれた数だけ 強くなる
傷なき者には わかるまい
憎しみだけじゃ 進めない
赦すだけでも 救えない
ならばすべてを 抱いたまま
己の足で 夜を越えろ
一つ 失い
二つ 壊れて
それでもこの身は――
まだ立てる
哭け 哭け 魂ごと
大地震わせ 天を衝け
閉じ込めた声 炎となれ
誰にも折れない この命
吼えろ 吼えろ 声枯れるまで
涙も怒りも 刃に変えろ
泣くな――哭け
朝を呼ぶまで
轟け――鬼哭
三味線――鳴らせ
尺八――哭け
太鼓――地を叩け
まだだ……
こんなものじゃない
耐えた夜の数だけ
この声は強くなる
聞け――
これが、我が哭(こえ)だ!!
哭け! 哭け! 魂ごと!
夜を焼き尽くし 天を裂け
飲み込んだすべて 今こそ放て
誰にも奪えぬ この命
吼えろ! 吼えろ! 夜明けまで!
傷も涙も 連れてゆけ
鬼になっても 構わない
この足だけは 止めはしない
泣くな――
哭け――!
生きた証を 響かせろ
鬼哭――!!
夜が明ける。
鬼はもう
哭いていない。
- 作詞者
LUMI和音
- 作曲者
LUMI和音
- プロデューサー
LUMI和音
- リミキサー
LUMI和音
- ボーカル
LUMI和音

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『神懸 -KAMIGAKARI-』は、和の美しさと狂気、そして内に宿る激情を描いたLUMI 和音 -WAON- の5曲入り作品。
神に憑かれたように音へ身を委ねる「神懸」から、咲き乱れる狂気を描く「狂華」、胸の奥から響く叫び「鬼哭」、妖しく華やかな夜へ誘う「妖宴」、そしてすべての因果を叩き返す「自業自得」へ。
三味線、尺八、和太鼓などの和楽器と、激しく現代的なロックサウンドが交差し、美しさの奥に潜む“鬼”を呼び醒ます。
妖しく、激しく、そして華やかに。
これは、己のままに咲き誇るための五つの物語。
LUMI 和音 -WAON-『神懸 -KAMIGAKARI-』
アーティスト情報
LUMI和音
LUMI 和音 -WAON- 和の美しさに、妖艶さ、狂気、切なさ、そして心に宿る激情を重ねた音楽プロジェクト。 三味線や尺八などの和楽器を取り入れたサウンドを軸に、花魁、妖怪、月夜、桜、祭囃子―― 幻想的な「和」の世界を、ロックやバラードなどさまざまな音で描く。 美しく、激しく、ときに儚く。 物語を聴くように楽しめる楽曲とともに、LUMI独自の“和音”の世界を届けます。 ――宵の華が咲けば、宴の始まり。 ヨイヤサ。
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