歌詞

吐き捨てられた唾を

踏まないように歩く

祈るようにポストを開ける

回す錠、ナンバー、繰り返し

欲しい知らせは

今日も　来ない

空だけが積もってく

まつげにたまる海で泳ごう

こぼれる前に

煙がやけに染みるのは

しじまのせいか

遮光カーテン　揺れながら

滑り込む空気　冷たい

その冷たさを新鮮と感じる

午前中に干したスウェットの影と

眩しそうな外の光

ベランダに出る

輪郭がはっきりと濃くなる

まぶたに透ける赤は血の色

動く心臓

かすかにリフレインするのは

優しい呼び声

まぶたに過ぎる渦は青色

動かない足

鳴き声　吸い込まれるのと

ともにさよなら