歌詞

マリア

ワンルーム舞い込んだ日差し 塵は舞い

「春です」自己紹介の花風 桜舞い

もはや目を閉じ結べるようなネクタイが

どうしてか今朝は何度も失敗して怖くなる

逃げるようにして

生まれた街へ

列車に乗って

「ただいま」改まって口にした泡沫

玄関に響いたその愛言葉

抱き寄せられて

僕らはまだまだ

子供で大人なんだと

時が止まっていた部屋

下手くそな水彩画

褪せる前の色をたどって

春を思い出す

マリア

当たり前に用意された夕飯は

僕が作るより何十倍もあたたかくて

自分が嫌になって

世界が怖くて

明日が怖くても

「おかえり」君の居場所は

ここにあるんだと

明日も君を変わらず

ここで迎えられるように

懐かしい匂いに酔い

揺れる心の温度を

忘れないように歌いながら

列車に乗って

「ただいま」改まって口にした言葉は

あなたが今日も大切なんだ

隠れたメッセージ

僕らはまだまだ子供で大人だけど

ワンルームに飾った

下手くそな水彩画

色を足すよう

ここからまた春を始める