知りもしない正しさを受け入れる程、
僕は斯う愚かだが、
知りもしない価値を認められる程、
僕は愛していたのさ。
御馴染みの光景だね。
今も昔も変わらないね。
本当を誤魔化す君は、
未だ、曖昧糢糊だね。
景色が消えても構わない;
笑顔が消えても構わない。
情けなく遺る想いだけは、
たぶん、消えないから。
知りも得ない正しさで居られる程、
僕に強さは無いし、
知りも得ない僕を演じられる程、
僕は賢くないよ。
今更に成り留まり、
必死に失くそうと繕えど、
不満許りの君は、
又、自分勝手だね。
消した癖に未だ夢を観て、
待ち惚けた末に現を視る。
甚だしく今を壊すだけで、
なにも、変わらないよ。
景色を穢すのが恐くて、
笑顔を殺めるのが恐くて、
当て所無く今を彷徨うけれど、
ずっと、変わらないよ。
出逢う価値等無かった;
存在意義は靄掛かった。
今と成れば、何れも糧に成る筈も無く、
美しくも無いのだろう。
尚一層温もり度かった。
尚一層確かめ度かった。
疾うに消えて、哭いて、哭いて、哭いて、
哭ける痛みだけが、僕を成すのだ。
景色が消えても構わない;
笑顔が消えても構わない。
情けない想いを背負う事実を、
君は、望んだから。
弐度と戻らない倖せを、
弐度と還らない温もりを、
偲ぶ程に躰が疼くんだ。
君が、大好きだよ。
やさしく、だきしめて…
- 作詞
霄
- 作曲
霄
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さめ〴〵
霄
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霄
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