歌詞

暗闇の中で呼吸してた

君の名前を呼んでいた

誰もいないこの静けさが

想い出に触れてく

ふたりで歩いた街の中

冬の光がまた灯る

君の笑い声がまだ

遠くで耳を打つ

届かなかった手紙を

引き出しの隅に見つけた

擦れて消えた文字の中に

温もりが残ってた

手を伸ばし空に探す

君が残した星の跡

夜が明けなくてもいい

風の中で待ってる

聞こえてる？ この雨の中

雫ごとに君の名前

光と光の間に

そっと「おやすみ」をつぶやく

変わってしまった君でも

捨てきれない幻

君が好きだった笑顔も

今は空っぽに響いてる

写真の中のその子は

なれなかった私のまま

何かを言おうとしても

言葉は壁に沈んでく

君がここにいるなら

許してくれるのかな

季節は巡っていても

君のリズムはなくなった

愛しか知らなかったのに

どうして君はいないの

聞こえてる？ この雨の中

私の悲しみ同じ？

空に響いたこだまに

今も何度も問いかける

「さよなら」を選んだ君が

救えなかった人

この世界を燃やしても

君のためならよかった

でも本当の「さよなら」は

ただ静かに消えるの

聞こえてる？ この雨の中

今もさまよう私の声

ふたりで始まった場所で

今も息をしている

たとえ遠く消えても

君は今も心に

君は今も心に…