歌詞

この命　誰かを守るためなら

僕の明日が消えても構わない

大切な人の笑顔が続くように

この翼で僕は旅立つ

帰れない運命と知りながら

名もなき命でも構わない

ただ一度胸に宿った誇りが

今の僕を動かしてる

戻れないと知っていても

後悔は一つもない

君と出会えた　それだけで

僕は生きたと胸を張れる

墓も名も残らなくても

僕らはこの大地を支えてる

誰かの春や夏の日を

そっと見守る風になれたら

恋人へ

もうすぐ君の誕生日だね

渡せなかった小さな指輪のこと

何度も夢に見たよ

君の手紙の

「帰ってきてね」っていうその言葉

今でも僕を奮い立たせる

出発の日　父さんは何も言わず

僕の肩を一度だけ叩いた

母さんの朝ごはんの湯気

暖かくて優しくて　胸に沁みた

もう泣かないで

あなたの子はちゃんと生き抜いたよ

一度きりの命を

誰かのために使えたんだ

誰かの名を叫ぶように

僕は静かに空に溶けていく

涙じゃなく祈りとして

この空を君に残したい

この命　燃え尽きてもいい

ただ一つ願えるならば

君が誰かを愛し　また笑える日が

この空の下にありますように

汗と砂にまみれた日々

励まし合った仲間たちの声

「また会おうぜ」って笑い合った

その言葉が支えだった

仲間へ

忘れないよ　あの笑い声

最後まで励まし合った　あの日

今　ここにいる僕は

みんなと一緒に空へ行く

この命　もし意味があるのなら

どうか憎しみじゃなく

誰かの手を守るために

そっと使ってほしい

争いのない明日が

この空にあると信じて

だから僕は行く

名もなき「僕ら」の誇りを乗せて

もうすぐ夜が明ける

君の下に　きっと光が届く

その時　吹く風があれば

きっと　それは僕だよ

「ありがとう」

それだけを伝えて

僕は空へ還る