

君の名前を思い出すたび
胸の奥で雪がきしむようだ
触れたはずの指先さえも
もう夢の中の出来事みたいで
言えなかった言葉ばかり
今でもポケットに沈んでいて
冬の終わりを知らせる風が
まだ僕を追い立てるようだ
君に届くと信じていた
幼い祈りは消えてしまったけど
胸のどこかでまだあの日の
儚い春を握りしめている
手放すことも出来ないまま
季節だけが先へ進んでいく
大人になるってこういうふうに
失くしたものを数えることなら
少しだけ切ない夜には
君の影を探してしまう
それでも前に進まなきゃと
言い聞かせて歩く帰り道
街灯に照らされた心は
どこか置いてきたままで
君の未来を願うたびに
胸の奥がまだ少し痛むけど
誰かの隣で笑っていたら
きっとそれでよかったんだ
僕の世界が変わる前に
確かに君がいたことだけ残る
もしもいつかまた会えたなら
言えなかった「さよなら」を渡すよ
あの日の僕を追い越したくて
ようやく春に触れられる気がした
君と歩けなかった道の先に
新しい空が広がっている
- Lyricist
narumina
- Composer
narumina
- Recording Engineer
narumina
- Vocals
narumina

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Fragment of Spring
narumina
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narumina
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