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本作は、衣縫燦志郎の代名詞であるオルタナティブロックを基盤に、新たなサウンドを取り入れた意欲作。EDMを想起させるシンセサイザーとエレクトリック系のキックが随所に織り込まれ、これにより夏の爽涼感と共に、熱気と湿度を音で見事に表現しています。
特筆すべきは、1番や2番のサビとは異なるラスサビの構成です。起伏を抑えたメロディが焦燥感を醸し出し、まるで夏の終わりに感じる切なさと混じり合うように、リスナーを一気に感情の渦に引き込むでしょう。
タイトルの「カンナ」は、オレンジ色の花の名前で、花言葉には「快活」や「情熱」があり、それらはメロディの明るさに反映されています。一方で、「妄想」や「疑い」といった対極な花言葉も持ち合わせており、それらが歌詞に影を落とし、物語に深みを与えています。
この楽曲は、季節の一角で傷つき傷つけられ、何も残らない物語の一部がここにあります。開幕42秒で、あなたを夏へと引き連れていくでしょう。
京都出身のオルタナティブロック系ボカロP 2020年からニコニコ動画をメインに作曲活動を開始 空間を切り裂くギターと、存在感のあるベースが特徴
LUCY LOVE records