カンナのジャケット写真

歌詞

カンナ

衣縫燦志郎

鮮明な記憶呑み込む 怖い事だけだ

顔を隠して蓋を閉じて

また透明になろう

曖昧な言葉刺し込む 嘘だらけだ

思い出す様に目を塞ぐ様に

夏嵐が咲いて

鉄塔に差した炎陽から

逃げるように影に躰隠す

感情はきっと違う声

途端に繰り返して彷徨う

誰もが見せる言葉が

透明にさせること

知りもしなかった

鮮明な記憶呑み込む 怖い事だけだ

顔を隠して蓋を閉じて

また透明になろう

曖昧な言葉刺し込む 嘘だらけだ

思い出す様に目を塞ぐ様に

入道雲は去って

誰にも見せないよね でも思い出す

こびりついた景色と 声を

息もできないここなら

傷つけることもない

夢を見てたんだ

鮮明な記憶呑み込む 怖い事だけだ

顔を隠して蓋を閉じて

また透明になれば

曖昧だ全てが嘘みたいに浮遊して消えてく

街の輪郭くどい熱も蜃気楼めいて

こんな気持ちもいつか偽りになって

君が夏の記憶に連れ去られていくから

  • 作詞

    衣縫燦志郎

  • 作曲

    衣縫燦志郎

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    カンナ

    衣縫燦志郎

本作は、衣縫燦志郎の代名詞であるオルタナティブロックを基盤に、新たなサウンドを取り入れた意欲作。EDMを想起させるシンセサイザーとエレクトリック系のキックが随所に織り込まれ、これにより夏の爽涼感と共に、熱気と湿度を音で見事に表現しています。

特筆すべきは、1番や2番のサビとは異なるラスサビの構成です。起伏を抑えたメロディが焦燥感を醸し出し、まるで夏の終わりに感じる切なさと混じり合うように、リスナーを一気に感情の渦に引き込むでしょう。

タイトルの「カンナ」は、オレンジ色の花の名前で、花言葉には「快活」や「情熱」があり、それらはメロディの明るさに反映されています。一方で、「妄想」や「疑い」といった対極な花言葉も持ち合わせており、それらが歌詞に影を落とし、物語に深みを与えています。

この楽曲は、季節の一角で傷つき傷つけられ、何も残らない物語の一部がここにあります。開幕42秒で、あなたを夏へと引き連れていくでしょう。

アーティスト情報

LUCY LOVE records

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