残すには重すぎたのジャケット写真

歌詞

残すには重すぎた

SNOIZ

駅のホームで

別れたあと

涙は出なかった

改札を抜けて

自販機で水を買って

いつも通りに

電車を待った

人って

心が壊れても

小銭を落とさずに

ちゃんと帰れるんだな

最後の言葉は

思ったより短かった

ドラマみたいに

叫ぶこともなくて

責めることもなくて

ただ

これ以上

一緒にいたら

嫌いになるかもね

そう言って

君は少し笑った

その笑い方が

まだ好きなやつで

返事ができなかった

泣けなかった

泣けなかった

強いんじゃなくて

遅れてきただけ

君がいない

君がいない

分かってるのに

まだ探してる

「平気だよ」って

嘘つくたび

胸の奥で

名前が鳴る

忘れたい

忘れない

その間で

今日も息をしてる

家に着いて

靴を脱いだ

玄関の隅に

君の忘れたビニール傘

捨てるには軽すぎて

残すには重すぎた

とりあえず

そのまま置いた

失恋って

大きな事件じゃなくて

部屋の片隅に

少しずつ増える

判断できない物のことだった

写真は消してない

でも見てもいない

連絡先も残ってる

でも開いてない

平気なふりとは違う

諦めたふりとも違う

ただ

触ったら崩れそうなものを

今はまだ

棚の上に置いている

時間が片付けてくれるなんて

きれいな言い方だけど

実際は

見ないふりが少しずつ

上手になるだけかもしれない

泣けなかった

泣けなかった

強いんじゃなくて

遅れてきただけ

君がいない

君がいない

分かってるのに

まだ探してる

「平気だよ」って

嘘つくたび

胸の奥で

名前が鳴る

忘れたい

忘れない

その間で

今日も息をしてる

冷蔵庫を開けたら

君が買ったヨーグルトがあった

賞味期限は

来週まで

別れたあとの方が

長く残るものってあるんだな

食べる気にはなれなくて

閉めた

部屋が暗くなる音だけ

やけに近かった

泣けなかった

泣けなかった

あの日の僕は

まだ知らなかった

君がいない

君がいない

たったそれだけで

夜は広くなる

好きだった

好きだった

言えなかった分だけ

まだ残ってる

忘れたい

忘れない

そのどっちでも

君をちゃんと愛してた

君の傘は

まだ玄関にある

明日

雨が降ったら

たぶん

使わずに

濡れて帰る

  • 作詞者

    SNOIZ

  • 作曲者

    SNOIZ

  • プロデューサー

    SNOIZ

  • ボーカル

    SNOIZ

残すには重すぎたのジャケット写真

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    残すには重すぎた

    SNOIZ

別れたあと、本当に苦しいのは泣くことじゃなく、泣けないまま日常に戻れてしまうことなのかもしれない。

SNOIZ「残すには重すぎた」は、恋が終わった直後の“感情がまだ追いついていない時間”を描いたエモーショナルソング。
駅のホーム、自販機の水、玄関に残ったビニール傘、冷蔵庫のヨーグルト。何気ない日常の中に残された痕跡が、終わったはずの想いを静かに呼び起こしていく。泣けなかった弱さと、忘れられない優しさを、淡々とした言葉の奥に痛みをにじませながら描いた一曲。

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