

ねえ、君が笑った日のことを
ぼくは まだ
うまく焼きつけられずにいるんだ
団地の隙間から差す朝日
おそらく 君はそれを美しいって言った
ぼくはただ うなずいて
フィルムに閉じこめた
誰かのために生きるって
ぼくには まだ
うまくできないままで
だけどどうしても 君の声を思い出すと
心が あたたかくなってしまう
こんな日々の中でさえ
ほら 笑ってしまうんだ
それが ぼくの
現像できない真実なんだ
手のひらの中にある時間は
削除も上書きもできなくて
街のノイズにまぎれて
君の名だけ 残ったまま
「さよなら」は映画のエンドロール
だけど人生に
それがあるなんて 誰が決めた?
もし君が もう一度だけ
この街に降り立ってくれたら
何も語らなくていい
光だけでわかるから
そして今も どこかで君が
忘れたくないものを胸に抱いて
誰かのために歩いてるなら
ぼくは それでいいと思えた
愛は たった一枚の
手ぶれした写真のようで
それでも そこに映ってる
ぼくの瞳に揺れた 君の笑顔
風に消えるような思い出でも
二度と 撮れないものだった
この世界のノイズのなか
君がいたあかしを抱きしめた
- 作詞者
Yonta's Music Journey
- 作曲者
Yonta's Music Journey
- プロデューサー
Yonta's Music Journey
- プログラミング
Yonta's Music Journey

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現像室
Yonta's Music Journey
消えゆく記憶、焼き付けられなかった笑顔——
「現像室」は、大切な人との時間を心のフィルムに刻もうとする想いを描いた切ないバラード。
もう戻れない日々を、やさしい旋律と共にそっと映し出します。
写真のように儚い愛の記憶を、あなたの胸にも静かに届けます。