歌詞

愛しさに溺れて壊れたのは僕だけだろう。

反芻した思慮深さにて、吐息さえ汚れてしまう。

塗り潰した三月の記憶を埋め合わすように確かに君の色を見たんだ。

「流動する鼓動のようさ。」

脚のない猫は鳴いて、不確かなことばかり脈を巡った。

たゆたう視界の果て。

濁った海を渡れたなら、このまま抜け出そうか。

色も音もない世界と君へ

あぁ、あの空に溶けていった

このままさよならは言わないから

擦り切れた言葉はしまったまま

朝焼け、消えかけた星を見てた。

踏み潰した快楽の隙間を埋め尽くすほど、確かに音だけが剥がれ落ちて消えた。

遠い未来、手を繋いで

同じ景色、見える気がした

こぼれた慈愛の果て

濁った海に溺れていく─────。

「きっと僕は夢を見ていた。」

そう言っていつも目を逸らし続けた。

あぁ、あの空に溶けていった

涙も悲しみもあの空へ

擦り切れた言葉に救われたまま

朝焼け、消えかけた星を見てた。

愛しさに溺れて壊れたのは僕だけだろ？

反芻した思慮深さにて、吐息まで汚れてしまえ！