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『10 Ways (to get along well with you.)』は、MESSNINGENによるセカンド・フルアルバムであり、うつ病とともに生きることの困難さに正面から向き合ったコンセプト作品である。各楽曲には実在する薬の名前が冠されており、対処・回復・生存といったプロセスにおける、きわめて個人的でありながら普遍的でもある感覚を映し出している。
本作は、過激なノイズや歪んだテクスチャから、沈黙に近いほど脆い瞬間や微細なアンビエンスに至るまで、非常に幅広い音響世界を行き来する。フィールドレコーディングや電子ノイズに加え、ピアノやギターといった楽器も用いられ、機械的な混沌の中に生々しく人間的な触感を差し込んでいる。その結果として立ち現れるのは、不穏でありながら、どこか異様なまでに親密なサウンドスケープだ。
デビューアルバム『OMOIDEOVER』がノイズとアンビエンスによって記憶を再構築する試みであったのに対し、『10 Ways』は病と向き合うことそのものへ、より深く踏み込んでいく。そこにあるのは逃避ではなく、共存を模索する姿勢である。本作は、脆さ、混沌、そしてレジリエンスを、いっさいのごまかしなく描き出した記録である。
MESSNINGEN(メスニンゲン)は、東京・下北沢を拠点とする音楽プロジェクトです。 ノイズ、アンビエント、エレクトロニックミュージックを基盤にしながら、ジャンルという枠に縛られることなく、ただ「心が震える音」だけを選び取り、形にしていきます。 現在、音源の制作・発表と並行して、YouTubeでは毎週インプロビゼーション動画を公開中。
ドレーレコード