Lyric

霞を拭って泣いて

昼間に星を探し出すようね

あたしの心の移ろう輪郭も

残さず掬って頬張ってって

言えなくて

言葉に意味はないわ

ひとえに人肌に溶けてようね

歪なグラスを揺らすディジェスティフ

満たすやいなや

凍りついてしまいそう

夜露に濡れた花瓶も

伽藍洞の心に咲いた亀裂よ

強がってないと

優しくないと

正しく…

わかんないよ

あなたの目、惑う間

相対した矛先さえも

わかんないよ

汲み足したほど濁る劣情は

誰のせい？

損な感情に何重

覆い隠そうとしたって平気よ

愛した気になるな

灯も少ねえ

「こんな街だったろうか？」

枯らした花も捨てて

暗闇に瞳を見つめていようね

あたしの心の移ろう輪郭に

触れて確かめて欲しいの

それだけ

聞こえないよ

胸を急かすは世迷言

曖昧、喉を刺す甘味

見えないよう

葉水に朽ちた心融かして

花を待つように

かじかんだ心象、憂いの結晶、不燃の裂傷

飛ぶ鳥の方へ

明日から記憶へ、未明の遠景、二人の閃影

春風泳いで

かじかんだ心象、憂いの結晶、不燃の裂傷

和ぐ月別つまで

明日から記憶へ、未明の遠景、二人の閃影

わかんないよ

あなたの目、惑う間

相対した矛先さえも

わかんないよ

汲み足したほど濁る劣情は

誰のせい？