残像のジャケット写真

歌詞

残像

上田真育

灯りの落ちたホームに

白い息だけが浮かんでいた

始発前のガードレール

雨粒が街を引き延ばす

信号は赤のまま

誰もいない交差点を照らしてる

窓に映った横顔は

僕より少し先を見ていた

名前を呼ばなくなってから

夜だけが長くなった

目を閉じても

暗くならない

焼きついた色が

まだ奥で揺れている

消えたはずの光ほど

鮮やかに戻ってくる

触れられない輪郭だけが

朝まで僕を離さない

忘れたふりをするたび

街は君の色に染まる

もう戻れない場所ばかり

どうしてこんなに美しい

高架線を抜ける列車

窓明かりが夜を裂いていく

一両ずつ遠ざかるたび

景色だけが静かになる

ポケットの中の鍵は

もう開かない部屋のもの

捨てるほど軽くなくて

持ち続けるには冷たすぎた

時間だけが

先へ進んで

僕の中の夕暮れは

まだ止まったまま

遠くなった声ほど

耳の奥では近くなる

見えなくなったそのあとで

初めて形が分かってしまう

光の消えた窓辺に

まだ誰かがいる気がして

振り向いた空気の中

何もないことだけが残る

真昼の太陽を見たあと

瞼の裏に残る青

それは光じゃなく

見つめ続けた時間の傷

さよならは

消すための言葉じゃない

輪郭を失ったものに

新しい名前を与えるため

もう会えないとしても

すべてが消えるわけじゃない

歩くたび揺れる景色に

君の気配が混ざっていく

夜明けが街を塗り替えて

昨日の色を奪っても

最後まで消えなかったものを

僕は光と呼ぶことにした

瞼を開いたあとも

そこに残っていた

残像

  • 作詞者

    上田真育

  • 作曲者

    上田真育

  • プロデューサー

    上田真育

  • マスタリングエンジニア

    上田真育

  • グラフィックデザイン

    上田真育

  • ボーカル

    上田真育

  • ソングライター

    上田真育

  • プログラミング

    上田真育

残像のジャケット写真

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    残像

    上田真育

上田真育のシングル『残像』、各種ストリーミングサービスにて配信開始。

始発前のホーム、雨に濡れた交差点、窓に映る横顔。静まり返った夜明け前の街を舞台に、別れたあとも記憶の中に残り続ける誰かの気配を描いた一曲。

忘れようとするほど鮮明になっていく面影と、もう戻れない時間。その切なさを、映画のワンシーンを思わせる情景とともに表現している。

アーティスト情報

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