Lyric

歌い続けた蝉は

パタパタと死んでって

いつの間にかトンボが

ゆらゆら飛ぶ

倒れちゃいそうな暑さも

少しずつ冷めてって

八月が終わる

夏が終わる

道に転がってる

蝉の死骸たちが

夏が終わることを

感じさせるから

一週間あっという間に過ぎてって

八月は終わる

夏が終わる

「生きていたくないな」

そっと消えてみたくなった

この季節と一緒にボクも

壊されるなら

「生きていたくないな」

ずっと逃げていたくないな

季節の変わり目を

感じていた

新品同様の

課題の山

最後の日になって

焦りだした

「今年は一段と暑かったですね」

なんて言われてもさ

外出ないから

冷房の効いた部屋

モニターを眺めて

秒針がぐるぐるぐると

回ってくのです

今日はなんにもない

すばらしい一日で

ただ隙間が埋めたくて

夜を明かすだけ

「一日が辛いな」

ずっと独りで過ごしてた

陽が昇ることが嫌だから

カーテンを閉めた

「一日が辛いな」

ずっと眠っていたいな

エアコンはこんなにも

働いてるのに

「生きていたくないな」

「生きていたくないな」

人生は今も続いていくから

「死んでほしくないな」

「死んでほしくないな」

何処かで声が

聞こえるのなら

生きてみたくなった

生きてみたくなった

もうちょっと未来を

見てみたいから

「生きていたくないな」

なんて思っていたけれど

いつかこの夏は

終わるのだから