すりガラスの向こう側に広がる世界は
例えようもないほどに薄汚れて見えた
光化学スモッグのただれた風が
僕の頬を優しく撫でた
あの日手にした自由が僕には大きすぎて
はみ出したその重さにときどき潰されそうになる
そして訪れる朝が僕に突きつけるものは
優しい日の光といつもの苦いコーヒー
僕の住むこの街はいつもの表情で
止まることを知らずに行き過ぎるだけ
吐き出す息は白く濁って
僕の体を空にしていった
とめどなく流れ出した長いため息の後で
鏡の中の自分に笑えと脅してみる
それでもまた新しい明日はやってくるから
寝癖を直した後でいつもの苦いコーヒー
泣き出しそうな空の下 僕らは
無数に立つ幼い木々のように見えた
あの日手にした自由が僕には大きすぎて
はみ出したその重さにときどき潰されそうになる
そして訪れる朝が僕に突きつけるものは
優しい日の光といつもの苦いコーヒー
- 作詞
tano shirou
- 作曲
tano shirou
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
セバスチャン
najuta
- 2
最後の言葉
najuta
- 3
下京アフターダーク
najuta
- 4
行キ先知レズ
najuta
- 5
夏の終わり
najuta
- 6
食卓
najuta
- 7
ブラックマーク
najuta
- 8
晴れ
najuta
- 9
木星
najuta
- 10
ラフター・ラフター
najuta
- ⚫︎
東京
najuta
- 12
暗闇に絵を
najuta
najuta(ナユタ)によるファーストアルバム『e.p.76』
2020年12月22日、京都/ベルリンを拠点とするインディペンデントレーベル、nosh ratioよりリリース。
作詞作曲を手がける京都在住 tano shirou を中心に、共同制作/編曲に様々なアーティストを迎え構成される音楽プロジェクト、najuta。
ファーストアルバムとなる本作には、プロデューサーにドイツ・ベルリンを拠点に活動するsub-tle. (Klaus Dinger + Japandorf, onpa))))), Grönland Records) を迎え、共同制作/編曲に北 航平 (coconoe, PROGRESSIVE FOrM, NATURE BLISS)、ミムラシンゴ (coconoe, PROGRESSIVE FOrM)を、M2, M12ではヴァイオリンに山根星子(Tangerine Dream, Jane Birkin, Tukico etc)、ギターに内橋和久 (イノセントレコード, アルタードステイツ, マハンニャワ, 維新派, etc)らが参加。
Sebastião Salgadoをモチーフとした M1 “セバスチャン”、Francisco de Goyaの「黒い絵」 をモチーフとした M12 ”暗闇に絵を”など、エレクトロ / フォークトロニカ / ジャズ / アンビエント / コンテンポラリーを経て語られる独自のJ-POP世界を描く全12トラックを収録のフルアルバム。
2020年12月22日、Apple Music, Spotify, deezer ほか各プラットフォームにて配信リリース。
リリースに合わせ、ドイツ・ベルリンで活動する写真家・金瑞姫の撮影・編集、sub-tle.のプロデュースによる「暗闇に絵を」「最後の言葉」のミュージックビデオが YouTubeにて公開。
アーティスト情報
najuta
ナユタ – 作詞作曲を手がける京都在住 tano shirou を中心に、共同制作/編曲を手がける様々なアーティストによって構成される音楽プロジェクト。
najutaの他のリリース
nosh ratio