Lyric

思い出す

確かに僕のものだった感覚が

セピア色に染まっていく

赤レンガ、伸びる影

目は合わせず、囁いた

『また明日ね』を、僕は

今もまだ待っているんだ

魔法は、まだ解けないままで

時間さえも置き去りに

僕らはただ、「今」を生きていた

変わらず、僕らのままで

居られたなら

約束も、くたびれた

僕のこの手は

懐かしい温度を、まだ覚えている

たった一つの歌で思い出すよ

痛いくらいに、

消えてくれないんだよ

錆び付いてしまった

当たり前にどうして

気づけなかったのだろう、ねぇ

わからないよ

まだ行かないで

此処にいて

言えなかった言葉が

幾つかあったな

まだ届くかな

今更、馬鹿みたいだ

それでも

僕らの

青き日々は

僕らのものだ

魔法はまだ、解けないままで

あの日の続きを僕は生きる。

夜を越えて、響いていく

ふたりを「僕ら」と、呼んだ日々も

全部、持っていくからさ

忘れないように

この歌に閉じ込めて