歌詞

灰色の制服だけが　僕の世界だった

決められたレールの上　息をするだけの日々

君が現れたあの日　まるで迷い込んだ蝶

目の眩むような色と　予測不能な角度で

古いマネキンはもういらない

新しい布地に触れた指先が

熱く震えている

これは パラダイスキス…

君と僕だけの パラダイスキス

甘くて 危険で 痛みを伴うほどに

まるでオートクチュールのドレス

完璧なのに　どこか脆かった

この恋はきっと　ショーの後の静寂みたい

キラキラしたミシン台　飛び交うピンと糸

君の纏う空気は　いつも張り詰めてたね

試着室のミラーが映す　借り物じゃない僕

君がくれた魔法だった　そう信じてたのに

憧れと戸惑いの間で

心のパターンが崩れてゆくたび

君を探してた

これは パラダイスキス…

君と僕だけの パラダイスキス

甘くて 危険で 痛みを伴うほどに

まるでオートクチュールのドレス

完璧なのに　どこか脆かった

この恋はきっと　ショーの後の静寂みたい

パリ行きのエアメールが　現実を運んできた

夢を追う君の後ろ姿は　眩しすぎて見えなかった

最後のフィッティングは　涙でラインが滲んだ

分かってたはずなのに

これは パラダイスキス…

君と僕だけの パラダイスキス

甘くて 危険で 痛みを伴うほどに

まるでオートクチュールのドレス

完璧なのに　どこか脆かった

この恋はきっと　ショーの後の静寂みたい

あの日のランウェイ　今も瞼の裏

拍手はもう止んだけど

君という名のメジャーが測った

心のサイズは　変わらないままで

Bittersweet memory…

カスタムメイドの恋…