歌詞

硬直した世界 射貫いたブルース

シャッター通りに響き渡る

それは凶器みたいな夏の日

永遠に続きそうな暑さに

誰もがくらくらしていて

無気力な風が頬をなぜるだけ

立ちすくむあの子が見ているのは

インスタでもネットフリックスでもなく

立ち止まらない時間の中で

安らげる場所をただ探す目

心決める強さを求めて

時に奪われるその未然形

簡単に代わりがきいちゃう世の中で

本当の言葉をきっと知りたいんだね

「いらっしゃいませ」

「またのご利用...」

あの子の声を奪うのは僕かもしれない

愛されることなんてないと思ってた

ずっとひとりで生きると思ってた

内に引っ込めた涙や苛立ちは

身体中チクチク刺してくるプラズマ

4日分の錠剤捻って投げた

朝を待つだけの石になった

そのとき僕はひどく焦ってた

今も溶けずに残ってる刹那

会いたい人にも会えたし

あの頃よりかまだマシ?

反復する自己暗示

頭がサァーっとなるこの感じ

冷たくなってく心に

枯らしちゃった花束を置き

ハレルヤなんて口ずさみ

ほんともう嘘ばっかり!

僕は変われない

どこにも逃げらんない

僕は変われない

昔も今も oh shit

いいことがしたい

ぶち壊したい

ギターは常に置き換わって冷淡な記号となり

寄り添うこともなけりゃ逆撫でることもない

言葉はいつもそんな幻想を見透かすのに

それなのに!

跳梁跋扈するフェイク野郎たち

眠りたい

草の上に倒れ込み

その場しのぎ

分かってるそんなこと誰より

変われない

そんな自分を殺したい

僕は変われない

(そんなの分かってるヨ)

僕は変われない

(そんなの分かってるヨ)

変われない

そんな自分を殺したい

照らしてみたい

君がそうしてくれたように

したたかにブルースはどこまでも延び

あの子は出会い

光に包まれるさ

光に包まれるさ

みんなが密かに気付くこと

引き出しの奥にしまったもの

ひとつ残らず見せ合おうよ

赤外線に抱かれながら

夏の終わりを夢見てる

みんなどこへ向かうのか、と

季節の報せ

街は知りません

あの子は踵を潰したままで

歩く交差点

この世の果て

それは二度と戻らない瞬間でした

ララララ