歌詞

“ねぇ”って呼んだ声は

君には届かないままで

放課後の空　傾く日差し

君の背中　遠くなってく

言葉選んで　飲み込んで

また一つ、嘘を重ねた

誰かの正解（こたえ）じゃ

心は埋まらないのに

それでも「平気」って笑った

痛みをごまかすように

未完成なアンサー

君に届けたかったのに

回り道ばかり　選んだ僕が

ただ臆病だっただけ

君の隣じゃない未来に

今もまだ　声が残ってる

言えなかった「好き」が

胸を叩いてる

カバンの奥　折れたペン先

書きかけのメッセージカード

バス停の前　うつむく影

タイムリミットは過ぎてた

もしもあの日　踏み出してたら

今も並んでいられたかな

そう思うたび　ページを

破り捨てたくなるよ

未完成なアンサー

言葉にできなかった想い

誤魔化すように　明るく笑う

君はもう遠い人

交差点　すれ違うたびに

胸がまだ　痛くなるから

「またね」も言えずに

目を逸らした

ねぇ、君が笑ってくれた

それだけで救われたのに

どうして　こんなにも

すれ違ってしまったんだろう？

未完成なアンサー

もう届かないってわかってる

でもこの想いだけは

消せないから

不器用でも　僕は今

君に向かって歌ってる

最後にひとつだけ

「好き」って言わせて

未完成のままでいい

忘れないように