Lyric

貴方は目を逸らした

恋の息を止める3秒前

私は笑ってみせた

茜色に染まる街と

風に靡くロングヘア

あの日を思い出す朝7時

知らなければ良い事だったり

知らなかった故に失ったり

何時だって後悔して

大泣きして難解な恋

自己肯定出来なくなった日の午前

溶かした本音は毛先に絡まって

鬱陶しくて櫛じゃ梳かせない

今更切る事にちょっと葛藤

貴方が好きなのはショートカット

また、何処かで逢いましょう

惹かれない。後ろ髪

大胆に30センチ切るの

恋は匂へど散りぬるを。

涙流した夜の先に

幸せはあるよ。きっと。

貴方に未練は無い、

黒髪ショートなレイディになった

私は綺麗でしょ？

鏡の前でほろり、一雫。

路地裏にある前から

気になっていたカフェで

知らないカタカナばかりの

メニューをぼんやりと眺めていた

お洒落して独り歩く街より

2人の想い出が詰まった

ワンルームの方が

ずっと大きかった。

ドライヤーの音が響く5分間

貴方思い出す10分間

忘れてしまへと心に乞ふ

出来ずに今日も貴方に恋ふ

涙流した夜に

先に進めない恋だって知るの

貴方じゃなきゃ駄目みたい。

黒髪ショートなレイディになった

私は一体誰...?

意味の無い事だと、ふと気付く。

本当に好きでした、

...本当は今も好きです。

"私"を好きでいてくれた

髪なんて、切らなきゃ良かった。

ロングヘアが揺れる

愛しい日々溢れる

涙流した夜の先に

幸せはあるよ。きっと。

茜色の心

黒髪ショートがまた1センチ

伸びる度痛いけど

今なら分かるんだよ。

涙流した夜も、

憂鬱な朝も忘れないよ。

悔しいけど戻れない。

黒髪ショートなレイディにそっと

さよならを告げた。

貴方にもう一度、

また逢いたいわ。