歌詞

青白く流る情動

君の声　探していた

ゆらゆらり　呼吸がずっと

月明り　暈した

いま君はどこかで眠るのだろう

太陽まで少し近い場所で

憶えているかな　暗い空

指先で伝った筈の想い

煙草の煙が広がって

この夜風にそっと　溶けてしまった

取り零したら散らばっていった

まだ翳る光の合言葉

去り際に「またね。」って笑った

その姿が胸を抉るんだ

仄暗く染まる街灯

愚かさ　見透かすようで

朧げに刻まれた

記憶が邪魔だった

いま君はどれだけ変わったろう

眩しいんだ　ここを離れないでよ

月が近づいた　暗い海

いつまでも続きはしないらしい

煙草は呼吸をやめていた

息を深く吸って思い出した

投げ交わせたら距離をとった

どこまでも迂闊な合言葉

いつか会えたらなんて言おうか

夜が明ける頃には決まるかな

微かな灯りが連なって

街の輪郭を飾る深更

冷めきった手足　固まって

意識だけが妙に冴えていた

黎明　届くまで数十分

この暗い空でまだ願うよ

暗然と青に溶けていたい

まだ寂しさが灯るように

一頻り　夜空へと零した

君の声が聞こえた気がして

そっとライターをしまった

目を離したら散らばっていった

水面に浮かぶ記憶の欠片

君はどこかで眠るのだろう

夜が落ちていった