真打登場のジャケット写真

歌詞

一石

星蓮威, R-versal

初球インハイ投じる一石

バット振られるだけでそりゃ奇跡

こんな主題じゃつかない実績

それでも歌い残す我が軌跡

詭弁まみれの奴等に一石

機嫌任せの輩に一石

これは貴様に向けた思し召し

一石 それじゃ一席

年の功でアレが言えない、とか

年の功でコレが言えない、とか

若いうちは語っちゃいけない、とか

黙って従わなきゃいけない、とか

倫理観を詠っちゃいけない、とか

人生観を詠っちゃいけないなら

それらを許されるのは世界で

最高齢のたった一人のみとなる

若さとは酒・タバコのみならず

若さとはナンパには留まらず

朝までの官能に収まらず

過激な思想だって含まれるはず

故に「こうあるべき」や

「こうであれ」

それは時に無視している多様性

自分の世界が全てだと思っている

中年が僕に言う「こうであれ」

敗北の美徳押し付ける社会

「はい、僕も同じです」強いる社会

個人と全体が乗ったリブラ

大事なのは上辺込みの絆

「抑圧に耐える心持ちなさい」

「極楽行きたければ心捨てなさい」

「告発する奴は根性が無い!」

「即尺で上の機嫌取りなさい」

中立的な奴が賢い

逆張り出来る奴は賢い

その意識に囚われている奴は

何も考えていないのと結局一緒

周りと違う俺カッコいい、と

勘違いしている奴が溢れる

1,2,3,4,5,6,7…

君等がいるのは狭いコミュニティ

“アーティスト”と

聞いて君誰思う?

ある人“エンターテイナー”と

線結ぶ

それは自我を殺す意味さえ持つ

しかし俺がその線を断ち切る

言葉の定義の儚さよ

その違いが生む馬鹿馬鹿しさよ

片方が馬鹿になる悲しさよ

そんな人たるが故の愚かさよ

一つ無視して投じた一石

このペンは剣にさえ匹敵

なら一太刀浴びせつける示し

タブーに触れて残す我が軌跡

詭弁まみれの奴等に一石

機嫌任せの輩に一石

このアルバムの聞き手に一石

それでは一席

  • 作詞

    星蓮威, R-versal

  • 作曲

    R-versal, AKIRA 5G

  • プロデューサー

    ENVY DROP

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真打登場

星蓮威, R-versal

2021年冬、ついに真打登場。学術的・芸術的・総合的圧倒的。R-versalが、星蓮威と名を改め、スポークンワード・アクティビストとして15の噺で世相を斬る。一方で、あくまでもMC(Move the Crowd)のスタンスは変わらず、寧ろ今作ではその社会運動性が強まった。傷つきたくなければ聞かずにそこでじっとしていればいい。大事なことに気付きたければ今すぐにこの15演目に触れればいい。

アーティスト情報

  • 星蓮威

    Hiphopを軸に活動を続けてきたR-versalが、星蓮威(ほし はすい)と名を改め、ヒップホップ/スポークンワード・アクティビストとして再出発。あくまでもMC(Move the Crowd)のスタンスは変わらず、寧ろその姿勢にはより強い社会運動性が見られるようになった。前衛的かつ詩的な言葉選びと繊細な心情描写を兼ね備えた作品で弊習や前時代的思想に一矢報いる。

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    星蓮威の他のリリース
  • R-versal

    1999年、秋田県秋田市出身。 15歳で立ったMCバトルのステージを皮切りに、クラブから地方のお祭りまで多様なイベントでのライブを行なっている。時にヒップホップファン、時にお年寄りとジャンルも相手を縛らずに魅了してきたステージは彼の独創性を証明する。楽曲もさることながら、リリシストという言葉が実に似合う変態的かつ卓越した言葉選びで、個人的なストーリーに限らず学術的要素をも取り扱う。

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    R-versalの他のリリース
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