

ツンと香る秋の匂い
早朝出勤のサラリーマン
見慣れない駅のホーム
化粧剥がれた私がいた
貴方の匂い染み付いたシャツ
香水で誤魔化したんだ
誤って付いてしまった
胸元のキスの跡を見つめては
キュとね締め付ける
思い出すの、貴方の唇
嗚呼空が泣いている
貴方の少し掠れた声で
ねえ、私の名前を呼んでほしいだけなの
後悔と期待の間
より一層夢中になった
浮ついた言葉は無い
昨日の愛は本物にはならない
キュとね締め付ける
思い出すの、貴方の匂いを
嗚呼まだね、残ってる
些細な会話、勘違いしちゃう
もうこれ以上は苦しいな、優しくしないで
仄かな朝ぼらけ
ツンとした匂いが目に沁みては
ねえどうして愛もないのに
同じ時間を過ごしているの
嗚呼もう嫌われたく無いから
このままでいいか
- 作詞者
加藤伎乃
- 作曲者
加藤伎乃

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仄あかり
加藤伎乃
鬼才シンガーソングライター、加藤伎乃。今の時代にはびこる不条理と理不尽をクールに”吐露”した6曲を連続配信&3rd EP『吐露』としてリリース!2023年の東京を歌った毒と美しさに溢れた6曲を隔週連続配信。第3弾は、「灰あかり」。本人コメント:若い女の子が朝帰りしてしまう歌。好きになってはいけないけど好きになりかけてしまう、少し寂しいけど、ちょっと嬉しい感情を思い出して書きました。
アーティスト情報
加藤伎乃
2014年より活動を開始。翌年、2015年には「9th Music Revolution」にて名古屋グランプリを獲得。 どこかパーカッションのようなリズムを感じさせるギタースタイルに、日常の不条理や社会への違和感を皮肉やユーモアを交えた歌詞で表現した楽曲を次々と発表し続けている。 ロンドン、チェコ、パリへ単身で渡り、現地での営業活動を行う中で、パリで開催したワンマンライブは満席となるなど成果を上げる。 さらに、三ヶ月間にわたるバスキングを通じて、唯一無二の表現活動を築き上げた。 2021年には、自主レーベル「鬼っ子レーベル」を設立。 なお、「加藤伎乃」という名前の由来は、小学生の頃のおかっぱ頭から「きのこ」とあだ名されていたことに始まる。その愛称の名残として「キノ」を残し、当時の苗字であった「加藤」と組み合わせて名付けられた。
加藤伎乃の他のリリース
鬼っ子レーベル