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SNSの社会をテーマとした本曲は、ポリネシアンなアルペジオ/レトロゲームのようなシンセベース/The Power Stationを彷彿とさせるゲートリバーブ処理された規則的だがエモーショナルな打ち込みドラムで構成されるが、サビでは一転、VisageやJapanなどニューロマンティックの影響下を感じる幻想的なストリングスシンセが流れるバンドサウンドへと変貌する。そのコントラストが印象的で、陰と陽、ノイジーマイノリティ/サイレントマジョリティなどの対比を連想させる。
SNSの普及により様々な発信ができるようになった一方、炎上や心無い言葉による非難など、魔女狩りのような行為は後を絶たない。やり場のない怒りや不安を抱えながら生きているのが当たり前になっている社会の中で「喜びも安らぎも床に落ちる」と絶望を歌う一方、「悲しみも憎しみもいつか朽ちる」と一片の希望も覗かせる。声は出さなくても呼吸をしている「声なき声」がいつか新しい夜明けを迎えられるような、そんな願いが込められた曲となっている。
熊本県在住の桜木建太(Vo&Gu)と、東京都在住の西村佑紀(Ba)、三浦裕(Dr)によるオルタナティブロックバンド。内省的かつファンタジックな歌詞と鮮明なメロディを、90'sオルタナティブロック、グランジ、シューゲイザーをベースにした重厚なサウンドに乗せ各曲がそれぞれの一つの"物語"を紡ぐ。痛みと祈りに満ちたその楽曲は一見非現実的な光景を思わせつつも人間の感情の核心に迫り、かつ聴く者の心を温かく包み込む。
DELTAHEDRON