歌詞

黒板に貼られた写真の

彼をスターと先生は言う

まっすぐに投げられたボールに

僕の目は輝いてたんだ

それからしばらくしてわかる

どんなに頑張ってもボールは

まっすぐは飛んでいかないこと

カバン投げ捨てた中学生

でも教育という義務と母の涙に縛られたんだ

人と同じ様とりあえず学んだ”キレイゴト”

授業 学校 何を学ぶのかわからず毎日

息を殺して周りにどうにか紛れた学生時代

毎日見えないなにかと戦い傷つき泣いてた

子供にも大人にも見られたくなかった 青春

とりあえずバイトをしてみた

一人暮らしはすぐに慣れた

好きな人もできたりもして

オール明け仕事 不健康

それでもこのままじゃダメだと

就職なんてしてみた

“残業” “同僚” “上司” “給料”

夢という文字は消え去った

いい歳になったけど

キッカケさえあれば 何か変わると

夏のジャンボくじのような

期待は捨てられず

結婚 子供 マイホーム 周りの近況耳にする

守るべきもの何一つない僕の鼓膜突き破るんだ

帰りにコンビニ弁当「箸はおいくつ？」聞かれる

一人で食べるんだけど「二つください」と見栄

先生 教えて？

あの日のスターのようになれなかった僕は

子供達に なんて言えばいい？

“努力” “協力” “計画” “早起き”

“夜遊び” “合コン” “我武者羅” “瞑想”

“お薬” “タバコ” “心理本”

ぜんぶ

ぜんぶ

試したんだよ

喧嘩っ早いアイツは今どこで何をしてるかな？

生きるのが下手な僕は少しずつプライドも

捨てはじめて

気の合わない上司とお酒を飲めるようになってきた

それがいいのかまだ わからないんだけど…

今も投げたボールはまっすぐは飛んでいかない

きっと来年は今よりもっと届かず落ちていくんだ

だから隣で微笑む君へとボールを繋ぐから

きっとあのスターも

一人ではスターに

なれなかった